こんにちは、あるいはこんばんは(
どうも阿部亮平です。
早速ですが、
“告白”されました。
目黒という憎いやつに。
〜前回までのあらすじ〜
阿部は憎い憎い目黒に告白された。
チラリとこちらを見ると、すぐに目を逸らした。
俺が抗うと、まあまあと向井さんが制した。
俺が疑問の言葉を投げかけると、彼は満足げな笑みを浮かべて、「岩本照くんのことや。」と答えてくれた。
「めめ」とはたぶん目黒のことなんだろう。
向井さんが目黒を優しく見つめたからだ。
俺は逆に睨んでやったけど。
意識って、本当に好きなの…?
俺は瞬時にその文章の意図を読み取り、心の中で絶句してしまう。
彼にとっては俺は「特別な」人で俺にとってはただの「憎い」やつ。
これは何度も何度も読者の方々に言ったはず。
むすっとした表情で、また俺のそばまで近づいてきた。
そこまで言うと、ヒートアップしそうなのを見兼ねた照が、手をパン、と一拍叩き、皆に注目を集めた。
ぐるっと輪になった俺を含む八人を見渡し、皆が頷いたのを確認すると、ラウールさんが口を開き、話を続けた。
ラウールさんの説明によると、裏社会の平和を守ることとは、「殺し屋」として裏社会を生き、殺し屋ならもちろん相手のアジトを荒らし放題。
タチが悪いが、その方が効率がいいらしく、荒らしやすいし、情報を盗み取りやすい、とのこと。
ちなみになぜこのメンバーが選ばれたかというと、
・体力に自信がある
・運動神経がいい
・バランスが取れているかどうか
が、重視されていて、皆全て条件に当てはまっているらしい。
ってことは俺は、バランスを取るために選ばれたのか?
……まあ、話は逸れてしまったけれど、つまり、俺たちは今日から「殺し屋」として、裏社会を生きること。
それが政府や国からの任命。
ラウールさんと、照がそこまで言った時、誰かのお腹が盛大になった。
ぐきゅるるる〜〜ぅ…
ふっかが持ってきていたゲームを専用のソフトに繋いで、テレビに繋げた。
周りを見ると、料理をする宮舘さん、お手伝いの照以外の皆が集まっていた。
頬がほのかに赤くなった渡辺さんは、なんだか可愛らしくて、頭をポンポン、と撫でてしまった。
阿部ちゃんと呼ばれて、仲良くなれた気がした。
ゲームの試合が続いていくと、翔太もだんだん饒舌になっていて、それぞれがそれぞれのあだ名で呼べるようになってきた。
そんな時、ちょうど宮舘さんの声が聞こえてきて、料理ができたと思う。
そして、各自それぞれが移動し始めて、俺も同じように準備をしようと思ったら、右肩が誰かの肩と当たってしまった。
いつのまにかリビングには誰もいなくなっていて、俺と目黒、二人きりになってしまった。
俺は慌ててリビングを飛び出すと、方向もわからなかったけど、目黒との距離が欲しくて歩いた。
馴れ馴れしく「阿部ちゃん」と呼んでから目黒がなんだか嫌で嫌で仕方なくて、とにかく離れたかった。
目黒が言った時にはもう遅く、俺たちは大きな館の中で迷ってしまった。
目黒は俺の腕を掴んで、引き留めようとした。
だけど、触れられてくるのでさえ、拒否感を抱き、手を振り払った。
急に渋い顔になった目黒は、拳を握って顔を俯かせた。
だんだんと口喧嘩が始まりそうになった時、外の木がざわざわと風に揺られ始めた。
俺は、それが異常に怖くて、思わず目黒の背に隠れてしまった。
本音をそのまま言うと、目黒は目を見開いて、「そっか、俺嫌われてるんだった。」と苦笑いした。
俺たちは少し距離を置きながら廊下を進み出した。
距離といっても、ほんの三十センチメートルくらい。
曲がり角まで来て、俺は右に曲がろうとしたけど、目黒が「違うよ。」と言って、手を繋いで左に曲がった。
曲がった後も手を繋いできたけれど、なぜか目黒の体温が気持ちよく感じて、そのまま俺も手を握っていた。





















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!