第2話

いち  れるくんメイン
411
2025/03/23 08:28 更新
あなた
ふわぁ…
    みなさんおはようございます

    あくびが止まらないあなたです。
    朝って、なんで眠いんだろ?

    朝が暗けりゃいいのに…なんて、

    どうでもいいことを考えながら、

    学校に行く支度を進める。
あなた
行ってきまーす
   返事なんて、帰ってくるわけないか。

   もう慣れたし、今更傷つきはしない。
すたぽら
おはよう!
    これも、いつものこと。

    私がどれだけ早く行こうとも、

    この五人は必ずいる。なんか、こわい。
あなた
おはよ。待たなくていいのに。
こえ
一緒に行きたいんだもん!
    
あなた
はいはい。ありがと。
     こえは弟みたいな感じ。

     何も考えずに頭をわしゃわしゃ

     と撫でる。
こえ
……
れる
……
    何やらこえとれるで視線を交わしている。

    この二人は双子だから、私には分からない

    絆があるんだろう。
くに
あなた!今日ちゃんと起きれた!俺も!
     といって、頭を差し出してきた。

     くには私よりも身長が高いから

     少し屈んでいる。

     ふふっ。なんかおもろい

     私には犬耳が生えているように

     見えるその頭を、わしゃわしゃと

    撫で回す。
     
くに
うわぁ…!え、ぐしゃぐしゃじゃん!
あなた
撫でてって言ったのはそっちじゃん?
如月ゆう
まぁまぁ、くにお。ほら、行くよ。
こったろ
こえれるーいくよー
     

     
     学校までの道を歩き出そう

     としたその時。
利奈
みんな!おはよ!
     私よりも少し高い、愛嬌のある声。

     私は肩をこわばらさ、振り向く。
あなた
り、りな。
利奈
みんな、りなのこと置いてくなんてひどいよー
    いや誰もお前と行くなんて言ってない。

    なんて言葉は全員で視線を合わして

    飲み込む。
  
如月ゆう
…行こっか。「あなた」
     やけにあなたを強調したゆう。

     それを見て、利奈は不満げな顔をした。
利奈
お姉ちゃん。また後でね??
     その笑顔にぞくっときた。

     怖い。怖い。怖い。

     帰ったら何をされるのか、

     想像がつく。だけど、それを

     理解してしまうのを体が拒否している。
     そんな時。手首を掴まれ、ぽすっと

     抱き止められた。

     んんんっ…!?だれ!?

      
れる
だいじょーぶ。
     少しの沈黙の後、れるの不器用だけど

     やさしさの滲んだ声が耳にとどいて、

     れるに抱きしめられているのだと

     わかった。
こえ
あぁ!れるずるい!
れる
うるせぇ。いくぞー!
     
     口を尖らせるこえを横目に、れるは

     私の手を掴んだまま歩き出す。

利奈
じゃあ、こえはりなといこ?
こえ
ちむのとなりはあなたせんよー。
     ちっ、と、舌打ちをしてこえも

     歩き出す。


     手、繋いだままなんだけど!?

プリ小説オーディオドラマ