第4話

🤍3
1,113
2023/09/26 13:10



あの後、「エースは何故ここに居たの?」




と、少し真剣な顔付きで聞いてみると

エース
エース
ある男を追っていてな!途中で遭難しちまった!笑


と、軽く笑いながら返された




その時のエースの笑顔が、




人間界に来て始め見た人の笑顔だった




ただ、笑顔を見ただけなのに




自然と、頬が緩んでいた
あなた
(人間の笑顔って、こんなにも暖かいんだ...)

エース
エース
それにしてもお前、綺麗な目してんなぁ

あなた
え、、ほ、本当?!
エース
エース
ああ!俺ァこんな綺麗な目見た事ないぜ



単純に嬉しかった。




私達、フォリー家はもう何十年も優れた能力を




持つ天使が生まれて居なかった




そんな時優れた能力を持って生まれた私は




「何故私じゃないの、お前にその能力は相応しくない」




と、お母さんから暴力や罵倒される毎日だったから






容姿を褒められたことなど無い




人間界へ来てからも〝人殺し〟扱い。
あなた
(嬉しい...エースと...もっと仲良くなりたい)
あなた
エースは、もう帰るの?
エース
エース
んー、いやぁあと数日は居るつもりだ
あなた
えっ!


パァァァァ



自分でも今笑顔だとすぐに分かった


エース
エース
ぷッ、ははっ!
エース
エース
俺がいるのがそんなに嬉しいか?
あなた
う、うん!私、皆に嫌われてて、まともに話してくれた人、エースが始めてなんだ!
エース
エース
…嫌われてる…?



しまった、と急いで口を抑えた




人間と始めて会話が出来た嬉しさから




口を滑らしてしまった




私が嫌われている理由を知れば




エースとは、もう仲良くなれないかもしれない




エース
エース
あなた、お前嫌われてるのか?
あなた
い、いや!村の子供とちょっと喧嘩しちゃって、まだギスギスしてるだけだよ!
エース
エース
ふーん、
エース
エース
ま、いいや!食料探しに行こ!
あなた
(ほっ)



良かった、とエースに気づかれないように




小さく息を吐く




エースには、知られなくない

エース
エース
あ、そうだ、そうだ
あなた
エース
エース
あなたが背負ってる''それ''なんだ?


エースが指した''それ''とは




白い大きな布で覆った




私のはねだ。




布で覆っていたから、




何かを背負ってるいるように見えたのだろう
あなた
あ、えっと...


こればかりはどうしようもない




ここで下手に嘘をつくより、




自分は天使だと言ったほうがいい




それに、天使だとバレても




この村で嫌われている理由がバレる訳では無い






すぅ、と、一呼吸して声を出す





あなた
わ、私ね....


あなた
天使、なの....


エース
エース
、え______




























𝙉𝙚𝙭𝙩 .

♡=25

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