3人で賑やかに朝食を食べ終わると
それぞれに
私は本をベッドの上で読んで
サッチさんとハルタさんはテーブルでカードゲームを始めた。
何だか兄弟の部屋に居るみたいだ。
あ、そっか……兄弟なのか。
思わずニヤつく顔を引き締めながら
食材の図鑑を見る。
たまに知ってる食材もあるけど
ほとんどは見たことのない物だった。
どんな味がするかも、どんな調理法なのかも分からない…。
大きくため息を付く。
頼られるのが好きなのかな?
でも、聞きたい事がまず分からない。
うん。あるよ。と軽い感じで返事が帰ってきてホッとするも、モビーには常備してねぇけど。と付け足された………和食はあまり作らないっぽいから仕方ない……。
やっぱり和の国には知った食材やら調味料があるのだろうか……。
元が和食専門なだけに、使い慣れた調味料も無いとなるとお手上げだ。
もしかしたら、そこいらの子供より料理できないかもしれない。
異国での生活と言うのはこんな感じなんだろう……まずは味を知ることから始めよう。
本の中から簡単に出来そうで、知ってる材料が少しでも入った物を抜粋して、詳しくサッチさんに話を聞く。
そんな事をしていたら時間はすぐに過ぎていった。
カードをパタパタ飛ばして遊んでいたサッチさんは、いーよ。と笑顔で返すと、ベッドに上がって私の後ろに抱き着くみたいに座ると
肩に頭を乗せた。
そちらに目をやったら、肩に乗ってる髪の毛で吹き出しそうになる。
フランスパンっ!!!
抱き着かれること自体はマルコさんのせいで耐性が付いたらしい。
目の前でハルタさんが、やめろよー!と喚いている。君にだけは言われたくないだろうよ。
サッチさんはシッシッと手を振ってハルタさんに自分の番だと主張した。
………それで満足するなら、別にいいですけどね。暖かいし。
ハルタさんはムスッとしながらテーブルの席に着いた。
嫌かと言われると……ただ抱きつかれてるだけだし、身の危険を感じないので嫌じゃないんだと思う。
………多分。
ハルタさんはビックリしたみたいで、目を真ん丸にして固まった。
その後直ぐにハァ!?何言ってんの!?と怪訝な顔になる。
そんな変な事言ったか??
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。