空港を出ると、2年前とまったく変わらないビルの群れ、あふれかえる人ごみ。
その光景に、帰ってきたんだと実感する。
キャリーケースを引いたまま向かうのは叔父さんの家。
アメリカに渡るときに借りていたアパートは解約してしまったので、新しい部屋を見つけるまではそこにいそうろうさせてもらうことになっている。
少し迷いながらも叔父さんの家につくと、叔父さんは笑顔で迎えてくれた。
今は社会人としてひとり暮らしをしているはとこが使っていたという部屋に通される。
バタン、とドアがしまって叔父さんが出ていくと、ふぅ、とひと息はいた。
たくさんの荷物の中で1つのカバンからパソコンやマイクなどの機材の数々を出す。
パソコンを起動させている間、目をつむってゆっくりと開く。
緊張でふるえる手でTwitterを開き、こちゃくん。としてのアカウントにログインする。
フォロワーはどのくらい減ってしまったのだろう。
2桁だった大切なリスナー達はまだぼくを覚えているだろうか。
画面が明るくなって開かれるこちゃくん。のプロフィール。
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フォロワー 20,148人
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。