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第2話

 死んで 〚 無陀野無人 〛
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2026/02/14 00:53 更新










無陀野無人
 おい 。 





あなた
 … ごめん 










   無人に馬乗りになり 、首筋を指でなぞる 。









あなた
 でも 、こうしないといなくなっちゃうでしょ 










   そして頬へと 。


   ほろ 、と肌に冷たい感覚が落ちた 。









無陀野無人
 !… 










   思わず手の甲で触ると

   少し ぬる っとしていて気分が悪くなる 。









無陀野無人
 あなた … 
あなた
 黙って 










   力で抵抗できる筈なのに 、

   しない貴方が本当に憎い 。









無陀野無人
 ごめんな 
あなた
 うるさい 










   感情に身を任せて

   攻撃的になってしまう私に反して 、

   無人はいつもより穏やかな目で

   私を見つめる 。









あなた
 そういうところが … 嫌い … 





無陀野無人
 は … 










   私がそう言った途端 、

   無人の顔が曇る 。




   地雷でも踏んでしまったのだろうか 、

   少し焦った 。









あなた
 … 










   でも …

   私の『 嫌い 』の一言で

   歪んだ顔をする君は愛おしい 。









あなた
 聞こえちゃった 、? 
無陀野無人
 … っ 、あぁ 
無陀野無人
 本当か …? 










   少し涙が溜まった君の目には 、

   私しか映っていない 。




   その可愛らしい表情はきっと無意識なんだね 。




   顔の原型が無くなるほど

   めちゃくちゃにしたい 。




   君のソレを知っているのは私だけでいい 。









あなた
 んーん 、嘘 。 
あなた
 本当は大好きだよ 










   君を伝う血の一滴すら愛おしく 、

   それごと抱き締める 。


   ここには私と君の2人だけ 。














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