❥𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡❥
機嫌がいいことが合宿だということがバレバレで、図星で変な声が出てしまう
まぁ、別に合宿が楽しみなのは楽しみな訳だし、それはYESって答えないと
お兄ちゃんのセリフに心臓にズキンと痛みが走る
お兄ちゃんはこういう時に痛いとこついてくる
あっさりと誰なのか当てられてしまい、否定を出来ずにいて変な汗をかく
そして二人の間に沈黙が流れる
それから先に口を開いたのはお兄ちゃんだった
お兄ちゃんは、自分が思っていたことを私が話す隙を与えないように全て吐き出して部屋に早足で戻って行った
リビングに1人残された私は、少しの間その場から動けずに立ち尽くしていた
私はお兄ちゃんに恋愛感情を芽生えたこともないし、そんな目で1度も見た事はなかった
確かに、私とお兄ちゃんは血が繋がってないから付き合ったり結婚しようと思えばできるのかもしれない
でも、そんなことを1度でも脳裏に過ぎらせたことがなかった私はこの突然な出来事に言葉を発することが出来なかった
お兄ちゃんはお兄ちゃんで、それ以上でもそれ以下でもなかった
けど、今恋愛的な意味の好きと告白されて私は
少し、意識してしまったのだった
𝑒𝑛𝑑















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!