あのアメリカにあんなに可愛らしい弟がいるとは。
ま。真実を言った時のあの子の顔は見ものだった。
下駄箱で、そう思考しながら学校から去ろうとする。
その時、見覚えのある高身長男の影が見えた。
私の下駄箱前に居る、無駄に身長が高い、かなり面倒臭い先輩。
名前を呼ばれ、長考していた脳を止め
何時もの笑顔に戻る。
大丈夫、きっとちゃんと笑顔できてる。
うん、きっと きっと きっと 大丈夫 。
渡されたのは 見覚えのある 、 "日記"
嗚呼 、 やらかした 。
これだけは これだけは これだけは
これだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけはこれだけは
何があっても 見られたら駄目だったのに 。
やらかした、やらかしたやらかしたやらかしたッッッ!!!!!!
なんでなんでよりによってッ!なんでコイツ何だよ!!!
まだ、まだ日本とかアメリカとかの方が良かった!!!
自分の顔から、無数の水が流れているのはとっくのとうに分かっていた。何時もの偽りの笑顔なんかじゃない。今は、何時もの自分だ。
何を言っているのかあまり聞こえない。
何かを行うとしているのは分かる。
もう、もう
どうにでもなってしまえ。
そう思った時、体が初めて温かみを覚えた。
正確には、久しぶり。なのかもしれない。
何十年も覚えてなかった、アタタカミ。
今私きっと、抱きしめられてるのかもしれない。
分からない。
嗚呼、懐かしい 。 思い出したのかな 。
分からないけど 、 これがもうちょっと続いて欲しい













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。