共同スペース-
(同文)
6年前に関してはあまり思い出したくない
嫌な思いでしか残っていないからだ。
一応聞こえている事は示さなければ
いけないので頷いておく。
明日の午後に外か…嫌な予感しかしない
って、名前聞いてないな…
イヤホンの話になったし
聞けないのも当然の事か
そんな様子を見ていたのか
五条悟が大きめの声で
禪院真希先輩…禪院出身だろう
そして苗字を嫌っているという事は
導き出される結論は1つしか無いか。
個性強すぎでクラクラして来た。
呪言師の狗巻先輩を話す時には
語彙の解読を頑張らないといけないだろうし
疲れるな…それに、明日から任務スタートだし。
いきなり名前を呼ばれたため
勢いよく後ろを振り返る。
楽しかった楽しくないで言えば
少し楽しかった。面白かったので
しっかりと見てその人については
知りたいと思う事は出来たし
大きな進歩だとは思う。
そう言えば、恵って人の存在を
忘れていた。危ない危ない
少々うっかりしていたな
多分1年生の男子…だと思う
そうですね、と言う意味をこめ
頷いておく。どんな人なんだろうな…
そんな事を考えながらその日はゆっくりと
時間は過ぎて行った。
しょうもない事に時間取らせてさ。
明日は午前任務で午後から先輩と
特訓かな。あと、他の1年とも会うのか
忙しいな…
*
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。