オカズ
シャケ
肉ジャガ
ボイン?!
オカズ
寝坊した!!
慌てて着替えて髪を整えながら食堂に向う
(ご飯まだあるかな)
ご飯にめり込んで寝るエースが居る位でガランとしている
「おっ!おはようあなた今日は遅かったなぁ、メシあんま残ってねえな…よし!目玉焼きでも焼いてやろうか?」
『おはようサッチ!お願いします!食べ終わったら皿洗い手伝うよ』
「おう!助かるは」
話しながらも手際良く卵を焼いて行くサッチ
助かったー、お昼までお預けで稽古をする所だった
「ほらよ」
『ありがとう』
目玉焼きと適当なパンとサラダを貰って、ご飯に埋まって寝るエースの横の席について、いただきまーすと手をあわせた
(エース、窒息しないのかな?)
とか、観察しながら目玉焼きとサラダを平らげて最後のパンを食べお皿を持ってキッチンに入る
『ごちそうさまでした』
「おそまつさんでした」
ニッと皿洗い中のサッチが笑って返してくれた
袖を捲りながら隣に並んで皿を洗い始める
『いつも思うけどすごい量のお皿だね』
「まあな」
ちょっと、得意げなサッチ
「なぁあなた、お前本当好きな奴とか居ないの?俺、世話になったし良かったらキューピッドさんするぜ?」
『うわっ、いかついキューピッドさんだなぁ』
ちょっと、笑ったらなんだよーと、軽く膝でゲシゲシしてくる
痛い痛いからっ
「いや、でもほんとにさっ」
『んー、好きな奴、好き、好き、オヤジ?』
サッチがいいたいの、そーゆう事じゃ無いんだろうなぁ
「俺も好きだし!って違くて、好きな異性、ほらタイプとか、ボインとか」
何でか谷間を寄せるポーズをとるサッチ
『タイプ…タイプ…』
ボインって
「好みとかさ」
『好み?』
「良く思い出して顔が熱くなるとかドキドキするとか」
『良く思い出す…』
「…お前」
『どうしよう…へんかな?』
「じゃあ、オカズとかねぇの?」
『オカズ?』
「ご飯のお供じゃねぇよ、夜のオカズ」
『夜のオカズ』
オカズ…お互い真剣な顔で見合わせる
「…。」
『…。』
オカズ、オカズオカズ
「しかたねぇ、俺の極秘な最高機密、ピーでバキュンな本を今日貸してやろう」
『最高機密!?』
しかもピーでバキュン!なんだかわからないけど凄そうだ…
コクコクとうなずく
やー、いー事したみたいなサッチが鼻歌歌いながら皿洗いのペースを上げる
***
マルコとの稽古を終え、夜ご飯とお風呂、寝る準備を済ませて、部屋に帰る途中サッチが封筒を抱え待っていた
「さぁ、これが最高機密だ…凄いぜ」
キョロキョロと周りを見ながら封筒に入ったブツを渡して来るサッチ
『最高機密…ありがとうサッチ』
「これは…本当にヤバイ代物だから、お前4人部屋だろ?マルコにでも部屋貸してもらえ」
『ヤバイシロモノ…解った!』
封筒を大事に抱え、その足でマルコの部屋を、目指す
マルコの部屋をノックしたら「開いてるよい」と返ってきたのでドアをあけると、机で眼鏡をかけて書類を書くマルコが顔を向ける
「あなた?どうした?」
『部屋借りていい?』
「?邪魔しないなら好きにしろよい」
『ありがとう』
あなたがパタパタと入って来てベットにもたれて大事そうに抱えてた封筒から本を出す
それをチラリとみて、
「!!!?」
マルコが椅子が倒れる勢いで立ち上がり本と封筒をあなたからひったくる
「お前…これ、ここで読むのか?」
マルコの焦りっぷりにビックリした
『えっ?うん』
さっさすが最高機密と、喉がなる
マルコが焦る位だ、是非とも読みたい!!!
出来る限り不意をつき、バッと最高機密に手を伸ばすも、マルコに逆の手で顔面を掴んで引き離される
ムムムっ!
「これは……。あなたが読むもんじゃ無いよい」
『貸してもらったんだから読んだっていいはず!』
手を最高機密に伸ばしバタバタすると、マルコが顔面を掴んだ手に力を入れる
『痛い痛い!!割れる!』
手を振り払い後ろに退く
構える(←本気)
そしたら、ちょっと、考えた後マルコがあっさり貸してくれた
やったー!!
(まあ、読めないだろうよい…)
また、ベッドに持たれて座ろうとしたら、マルコがベッドに座り私を膝の間に座らせるので、振り返りジトッと目で抗議する
『…』
「俺も読むよい」
と離れないアピールか、腰に腕を回しガッチリホールドしてくる
二人乗りウェイバーかっ!!
………まぁ良いや、
ページをめくり、バッと閉じる
(あれ?今見えたのって…なんか…)
「読まないのか?」
『いや、あの…』
(どうしよう…)
「読んでやろうか?」ニヨニヨ
『…イイ』
「…なんで俺の部屋に来たんだよい?」
『ヤバイシロモノだからマルコに部屋貸してもらえって』
言われて………
『へっ、部屋で見る』
立ち上がろうと試みるけどマルコの腕が邪魔をする
「ここで読めばいいじゃねえか」
クソッ!マルコがニヤニヤしてる!
(馬鹿にしてるな!)
もう一度ピーでバキュンな本を開けて読み出す
(すっすご!)
ページをめくろうとしたら、マルコが後ろから、本を閉じ横に置く
「…これ以上は…」
立ち上がろう体重を前に移動したら、マルコの腕に力がこもる
「頼む…ちょっと、…動くなよい」
「『……。』」
『マルコ』
「ん?」
『どうしたの?』
頭の上に顎を置いて「んー」と返事だけする
(どうしよう、眠くなって来た…)
『マルコ、眠い』
マルコが私ごとベッドにゴロッと転がる
(寝ていいって事か…マルコ暖かいなぁ……)
『お休み』
「おやすみ」
(本とあなたの破壊力侮ってたよい)











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!