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第3話

君の居ない狂った世界
12
2023/07/09 03:17
私には記憶が無い。
いや、正確には記憶の大部分が欠如している、
と言った方が正しいのか……?
それとも、それを記憶喪失と言うのか。
分からない_____
分からないが、思い出せることもある。
目の前に人が居て、その人は酷く、苦しそうに
笑っていて、そして、私は泣いている。
そしてそれは、直感的に、己の体験だと、
認識している。
そんな夢を、時々、見る。
最近は、かなり、頻度も、高い、が……
???
(……頭が痛い。)
この事を考えると、いつも頭が痛くなる。
???
(困ったものだな。)

???
(……しかしまぁ、、、)
???
先程から何をしている、貴様。
???
…………え!?
なんか言った!?“アイネ”?
アイネ
何をしているのだと聞いたのだ。
先程から五月蝿いぞ、“キサラギ”。
キサラギ
えぇ〜?ごめんごめん!
ちょ〜っと掃除してただけだよ〜っと、
アイネ
(キサラギ……数日前からやたらと此処に
通い始めた人間。)
アイネ
…………。
キサラギ
?、どうしたのさ、アイネ?
そんなにコッチをじぃっと見つめ、て……
ハッ!もしかして僕に惚れちゃった!?
そんなぁ、僕ってばチョー可愛いけど、
僕らまだ出会って数日だよ?それにぃ
アイネも僕も女の子同士だしさぁ……
あ、でもでも!どうしてもって言うなr
アイネ
黙れ。
キサラギ
えぇ〜恥ずかしがらなくても良いよぉ、
恋なんて素敵じゃない!
アイネ
五月蝿い。
キサラギ
もぉ〜恥ずかしがり屋さんなんだからっ!
アイネ
キサラギ?
キサラギ
あははぁ、もぉ、冗談だってば!
ジョーダン!そんなに怒んないでよぉ。
アイネ
……はぁ、
キサラギ
にしても、アイネったらよくこんな
オンボロ協会で暮らせてたよね。
キサラギ
僕だったら暮らせないやぁ。
まずご飯が無いし、水もないし……
アレ!?アイネ今までどうやって
生きてきたの!?
アイネ
さぁな、貴様に教える筋合いは無い。
キサラギ
む〜、アイネのケチ!
アイネ
と言うか、そろそろ日が暮れるぞ。
キサラギ
え!?ホントじゃん!
じゃあ僕、今日はもう帰るね!
アイネ
あぁ。
キサラギ
また来るから!
アイネ
もう来なくていい。
キサラギ
じゃあね!
アイネ
おい……!
アイネ
(……聞こえてない、か)
アイネ
はぁ、
キサラギが来るようになって、此処は一段と
賑やかになった。
それと同時に私の心労も募り始めたのだか……
アイネ
(……頭が痛い。)
あぁ、そう言えばキサラギが来てからだったか、
この頭痛が、長引くようになったのは。
アイネ
やはり疲れが溜まっているな。
今日はもう寝よう。
そうすれば頭痛も幾分かマシになるだろう。
???
やだ、言えない、言いたくない!
???
だって言ってしまえば、もうっ!
これは……何だ?
???
相変わらず泣き虫だなぁ、繧「繧、繝�は。
貴様は、誰だ?
???
大丈夫、言いたいことは、もう、
伝わったから。
なんの話だ。
???
やだ、やだっ、やだぁ!
これは、私の記憶……か?
???
もう、泣かないで?繧「繧、繝�。
貴様、は、、
???
バイバイ、繧「繧、繝�。
???
繧「繧、繝ゥッ!
アイネ
ッ〜〜!?
キサラギ
あ、!
やっと起きたんだね、アイネ!
アイネ
キサラ、ギ……?
キサラギ
ん?どうしたの、アイネ?
アイネ
ぁあ、何でも、無い。
キサラギ
そう?
ならいいんだけど……
キサラギ
ちょっと焦りすぎちゃったかな
アイネ
?、何か言ったか?
キサラギ
うんん!
何でもなぁい。
アイネ
……そうか。
先程の夢は一体なんだったのだろうか。
否、あれは夢などでは無い。
あれは……
アイネ
(私の記憶だ。)
何故、今更になって今まで以上に鮮明に
思い出せるようになったのかは分からないが、
とにかくあれは私の失われた記憶だった。
間違いない。
何故だか、そう確信できる何かがあった。
キサラギ
アイネ……?
アイネ
……ん?どうした?
キサラギ
あ、いや、何だかいつもより
ボーッとして無い?
アイネ
そうか?
キサラギ
そうだよ!
それに何か顔色悪いし……
アイネ
別に、貴様が気にする事では
無いだろう。
キサラギ
気にする事だよ!
アイネ
…………。
キサラギ
と・に・か・く!
今日はもう休む事!
キサラギ
わかった!?
アイネ
だから、貴様が気にする事では無いと、
キサラギ
わかった?
アイネ
…………分かったよ
キサラギ
なら良し!
私、今日はもう帰るから!
明日も来るね!
アイネ
もう来なくて良い。
キサラギ
じゃ!また明日!
アイネ
おい、人の話を聞け!
キサラギ
またね〜!
アイネ
あ、おい……!
アイネ
……ったく、
アイネ
(今日も頭痛が酷いな)
キサラギ
ふふっ、待っててね、アイネ。
キサラギ
もうすぐ、もうすぐ“あの子”に逢えるよ?
キサラギ
もし、“あの子”に逢えたら、今度こそ……
今度こそ、認めてくれるよね?
褒めてくれるよね?
キサラギ
アハハ
キサラギ
早く、壊れてくれないかなぁ?
キサラギ
そしたら……
ラクなのになぁ?
【意味の無いあとがき】
皆さんお久しぶりです。
壱葉です。

長らく更新してないのは最早恒例行事ですね((

もうこれに関しては開き直りつつあります
(ごめんなさい)

てか、前回の作品なんかやべぇっすね
何がヤバいってなんか全体的におかしいのがもう、

今回のは割と頑張りました。ハイ、
後編も頑張ります。

あと、リクエスト下さいも恒例行事化させます(?)


てことで(???)
ここまでお読み頂きありがとうごさいました!

以上壱葉でした。

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