赤葦side
くそ、研磨のやつ…!インカム勝手に切りやがって!!
そう言って会話が切れる。今のとこ全員無事だけど、相手はあの稲荷崎。しかも幹部と来た。たぶん、無事では済まない
ぐ、と足に力を入れると同時に地面をけり上げた。初期スピードは多分相手のほうが速い…けど!
反射神経や加速のスピード、脚力や柔軟性なら圧倒的に俺のほうが…上!!!!
宮侑が今回使うのはライフル。こちらに一発飛んできた弾を避け、ライフルごと掴み侑の体を引き寄せた。
よし、そして相手が動揺した瞬間に…
一発、みぞおちに入れ込む…!!
宮侑は一瞬手の力が抜けたのか、ライフルを床に落とした。がしゃんっ、と派手な音を立て床に転がったライフルをすぐさま踏みつける。
ちょっと申し訳ないけど、壊させてもらおう
さすがは関西。ツッコミにきれがある。ウチとは大違いだ
__どこでバレたんだろう。
素直にそう思った。この世界では、殺意をうまく隠すことに長けた人間は少なくない。なんなら俺もその部類だし、殺意どころかそのときの感情や考えを完全に制御することができる。自分で言うのもあれだが、それに関してはスペシャリストと言ってもらっても構わないほどには。
そう言うと、宮侑は一呼吸置いてこう言った。
___あぁ、まずい。
どうやら俺は…俺達は、とんでもないグループを相手にしてしまったみたいだ。
あーあ、また研磨に「機械の扱いが雑い!」って怒られるんだろうなぁ…
足元の原形をとどめていないライフルを眺めながら言う。
や、本当に申し訳ないと思ってるよ、うん。でも君、宮侑の持ち武器じゃん。壊すしかなかったんだよ。
ぶつん、と通信を切る。これで、2人を少しでも気が散るかもしれない話から遠ざけることができた。この戦場において、「気を散らす」という行為はすなわち、「殺される」のと同義だ。死ぬときはしょうがないけど、なるべく死んでほしくない。
死ぬも死なぬも、勝利の女神の匙加減。
いーいーなーいーいーなー、にーんげんっていーいーなー
展開ジェットコースターすぎて笑えますね。
踏んづけてライフルを壊せてしまうほどの脚力…赤葦くんも大概人間とはほど遠い存在ですねあはは。ちなみに宮侑くんの方は1回だけブチギレてライフル折ったことがあるとかなんとか。怖いですね〜ここに人間の範疇に収まる人はいるんでしょうか。
では、また次回!!













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!