月島side
……違うだろう。本当は、そんなチンケな理由なんかじゃなくて。そう、もっと単純な…。僕は京治さんに、お前は研磨さんに、命を救ってもらったから。ただ、それだけの理由だろう。馬鹿だよな。僕も、君も。尊敬するのに、そんな長ったらしい理由なんて必要ないはずなのに。僕たちは、それを求めることに必死になってしまうんだ。だってそうじゃなきゃ、これからも隣にいられない気がするから。理屈を追い求めて隣に立って、その先になにがあるのかもわからずに、ただひたすら、恩返しがしたいと縋り付く。もし2人がいなかったら、僕たちはきっと、どこかで野垂れ死んでただろうから。素直になれない、まだ半人前の僕たちだ。きっと、この思いもバレている。
その声に、国見はなにも言わなかった。いや別に、なんか言っほしいわけではなかったけど。
ちら、と横顔を見る。羨ましいぐらいにきれいな横顔で、少し腹が立つ。
____ねぇ、君は…君はどうして、ここにきたの。
そう聞こうとして、結局やめた。
その理由が、僕と同じだったらいいのに、なんてつまらないことを、考えてしまった。
今外からめっっっちゃ声綺麗なお姉さんの晩餐歌が聞こえてきて悶絶。アカペラであそこまで上手いのさすがにやばい。ここで声きれいですねなんて言ったら絶対ナンパか何かで歌わなくなってしまうだろうから静かに聴くことしかできない私はなんて無能なんだ。クソすぎる
2人とも研磨ちゃんや赤葦くんを盲信してます多分。弟子が師匠を信頼するのは当たり前のことですからね。ね。2人のは信頼というより崇拝に近いですが。ははは
では、また次回!













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。