第37話

甘くて甘くて、ほろ苦い。 3 rw
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2025/07/20 22:03 更新





ずっと、君のことが好きだった。



中学のときに同じクラスになって、いつの間にか仲良くなって。
そのときはまだ、ただの友達だと思っていた。



気持ちに気づいたのは君と初めてパンケーキを食べに行ったとき。
甘いものを美味しそうに食べる君の姿があまりにも愛おしくて、恋を自覚することなんてたやすかった。






それから数年が経った今も、その気持ちは変わるどころか増していく一方だ。



眩しい笑顔、耳馴染みの良い声、分け隔てない優しさ。
食べ物に関しては意外と欲張りで、僕にはたまにわがままになるところ。
好きなところなんて挙げだしたらキリがない。



本当のことを言えば、君が彼への恋心を僕に打ち明けたあの日だって、照れくさそうな微笑みに釘付けになってしまったくらいだった。



苦しいはずなのに、辛いはずなのに、はにかむ君の姿が僕を捉えて離さない。



毒のように全身を蝕んで胸を締め付ける痛みは、苦くて、それでいて途方もなく甘かった。






だから、僕は君のそばで支えることを選んだ。というより、それ以外の選択肢はなかったのかもしれない。



好きなものも我慢して、彼のことを一途に想い続ける君が、あまりにも綺麗だったから。



君が夢中になってる彼に嫉妬したって、君の笑顔を見たら離れることなんてできなくて。



やっとの思いで手に入れたこのポジション。
その気持ちの矢印が僕に向くことがなかったとしても、君が幸せならそれで良かった。


















だけど、君は多分気付いていない。



最近、君の笑顔に苦しそうな表情が混ざる瞬間があることを。



今の君は本当に幸せだろうか。





確かに、幸せだけが恋じゃない。むしろ苦しいことの方が多いくらいだってことは、僕が1番わかっている。



こんな心配、僕が都合よく解釈しているだけのただのお節介なのかもしれない。

















でも、


僕が好きな君は、もっと笑ってる君だから。





riwoo
riwoo
あのさ



今日だけは、ちょっと欲張ってみてもいいのかな。

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