第8話

006
646
2024/01/14 02:20 更新






少女が口を開きかけた時




彼はふと立ち上がる。
タルタリヤ
君とまた会えるよう、これは預かっておくよ
あなた
は、そんなの聞いてない
タルタリヤ
今言ったからね!

笑いながら走り去って行った彼は何を考えていたのだろうか。
あなた
(…めんどくさい)




あなた
ねぇ魈
魈
なんだ
あなた
北国銀行の公子って男、知ってる?
魈
…あの胡散臭い男か
あなた
そーそいつ
魈
あいつがどうかしたのか?…まさかなにか
あなた
あーあー笑
あなた
何もされてないって笑
魈
…ならば良い…

普段落ち着いた態度からはかけはなれた焦り方だ。




思わず笑ってしまう。
あなた
…あいつさ、私の捜し物見つけたんだ
魈
…それで?
あなた
まぁ、そんな簡単にはくれなかった
魈
…そうか

また会えるように、なんて。




大して知りもしない相手になぜそんなことを言うのか。




なんにせよ、私はあいつを探すしかなくなる。




北国銀行にいることはわかっているけど…




そんなのはあてにはならない。




今日見た感じ、あいつは自由に遊び回るタイプだ。




狭苦しい銀行なんかに留まっておく奴では無い。
あなた
…めんどくさいなぁ…





プリ小説オーディオドラマ