第8話

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2024/01/14 02:20 更新






少女が口を開きかけた時




彼はふと立ち上がる。
タルタリヤ
君とまた会えるよう、これは預かっておくよ
あなた
は、そんなの聞いてない
タルタリヤ
今言ったからね!

笑いながら走り去って行った彼は何を考えていたのだろうか。
あなた
(…めんどくさい)




あなた
ねぇ魈
なんだ
あなた
北国銀行の公子って男、知ってる?
…あの胡散臭い男か
あなた
そーそいつ
あいつがどうかしたのか?…まさかなにか
あなた
あーあー笑
あなた
何もされてないって笑
…ならば良い…

普段落ち着いた態度からはかけはなれた焦り方だ。




思わず笑ってしまう。
あなた
…あいつさ、私の捜し物見つけたんだ
…それで?
あなた
まぁ、そんな簡単にはくれなかった
…そうか

また会えるように、なんて。




大して知りもしない相手になぜそんなことを言うのか。




なんにせよ、私はあいつを探すしかなくなる。




北国銀行にいることはわかっているけど…




そんなのはあてにはならない。




今日見た感じ、あいつは自由に遊び回るタイプだ。




狭苦しい銀行なんかに留まっておく奴では無い。
あなた
…めんどくさいなぁ…





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