真也の家に着くと車を地下に止め家へと入っていく
とても大きな豪邸には綺麗な庭園まで着いていた
真也はリビングに向かへばソファーでくつろぎ始める
私と真也の居るソファーに座れば
リンちゃんはお茶を出してくれる
彼は細く長い指で頭を撫で微笑んでくれる
こんな風に優しくされて好きにならない訳ない…
会社の人には厳しくしてるし
私だけ……なのかな?
でも彼女沢山作ってるって聞くし……
彼は私と縁があったから面倒見てくれてるだけ
うん、それだけよ!
黒いノート?
竜ちゃんは食事を食卓に並べながら聞いてくる
竜ちゃんが声掛けると
真也は何か考えながら食卓に着く
そう呟けばそれぞれ食事を始める
好きな人と過ごせたらなんて夢見たいな話……
会社の人と揉めるのも嫌だし
私が真也と居るだけで視線集めてるのに
高嶺の花よ…!
私はカバンからパンフレットを出す
パンフレットを見た真也は困った顔をする
この人は、どうしてここまで?
勉強も出来ないし
仕事だってちゃんと出来ないのに
2000万もする学校だなんて……
頼める訳ない
でもそれが真也の願いなら…良いのかな?
分からないよ真也
貴方は、一体何を考えてるの?
私とアンタは……どういう距離感なの?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。