ピンポ~ン
今日はお医者さんも両親も来ないって聞いてたんだけどなぁ…。
トイレに向かって胃液を吐き出す。
なんも食べないからほとんどでないし、胃液を吐き出したあとも気持ち悪さが残る。
長尾くん、また来るとか言ってたけどそんなすぐ来ないだろうし、
なんで今日に限って調子の悪い日なんだろう…。
しかも、7人とも揃ってる。
心の準備もできてないし、なによりこんな体調の悪い中対応なんてできない。
推しの顔をこんなに拝めるなんてそうそうないけど…
でもやっぱり推しの前で吐きたくない。
大橋くん、優しすぎる…。
小声で囁かれた言葉にびっくりする。
なんでインターホンの私の声だけでこんな気遣いを見せてくれるんだろう…。
推しが心配してくれる、という非現実的すぎる朝を迎えて、
その後も吐くたびに体調が悪くなるたびに大橋くんと西畑くんの気遣いを思い出した。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。