私は彼へひたすら謝罪の言葉を繰り返すだけ。
私はその質問に答える事が出来なかった。
いつもの可愛い雰囲気の無い彼が怖いから、
そんな理由も少しはある。
だが、1番の理由は
_____________彼から離れたかった。
そんな事を直接言えるはずがない。
私は再び黙り込む。
…………確かに、今の私を助けてくれる人は
彼、こさめ君しかいないのかもしれない。
彼は先程とは違う、少々震えた声になる
今にも泣き出しそうな彼、
…………初めて見たな、こんなこさめ君。
私は、そんな彼を見て
何故か居てもたっても居られない気持ちになった。
気が付くと私は彼の服にしがみつき、涙を流していた。
彼は少し驚いた様子だったが、
ぼろぼろの私を優しく抱きしめてくれる
私がそんな事を口にすると、
彼はいつもの明るい声で微笑んでくれた。
私が、こさめ君の傍に居ないとっ…………
傍に居ないとっ…………
………………もう2度とあんな表情をさせない為にっ……。
雨乃こさめ
➥ 監禁=愛ならば
??を。
N E X T .
アンケート
新作
赤
30%
桃
52%
黄
18%
投票数: 56票
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。