第10話

『 9 . 』
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2024/06/30 15:00













あなた
っ……ごめん 、 なさい…… 、 













私は彼へひたすら謝罪の言葉を繰り返すだけ。












雨乃
……ねぇ 、 あなた 。 





雨乃
何でこんなに怒ってるか 、 分かる ? 








あなた
……逃げ出した事…… 。 








雨乃
……なら 、 何で怒られるって分かってて 、 





雨乃
逃げ出したりなんかしたの ? 












私はその質問に答える事が出来なかった。









いつもの可愛い雰囲気の無い彼が怖いから、



そんな理由も少しはある。








だが、1番の理由は






_____________彼から離れたかった。










そんな事を直接言えるはずがない。















雨乃
…………まぁ 、 いいや 、 





雨乃
あのな 、 もしあの時に俺が行かなかったら 





雨乃
あなたは誰に助けて貰ってたん ? 












私は再び黙り込む。









…………確かに、今の私を助けてくれる人は









彼、こさめ君しかいないのかもしれない。












雨乃
…………こさめは心配なん 、 





雨乃
また 、 あなたがどこかに行くと 





雨乃
守る事が出来ないんじゃないかって思って…… 












彼は先程とは違う、少々震えた声になる








今にも泣き出しそうな彼、




…………初めて見たな、こんなこさめ君。






































私は、そんな彼を見て



何故か居てもたっても居られない気持ちになった。












あなた
……もう逃げないからっ…… 





あなた
お願い……そんな顔しないでっ…… 












気が付くと私は彼の服にしがみつき、涙を流していた。










彼は少し驚いた様子だったが、



ぼろぼろの私を優しく抱きしめてくれる












雨乃
本当…… ? 





雨乃
ずっと一緒に居てくれるの…… ? 












あなた
…………いる 、 ! ずっといるからっ…… ! 












私がそんな事を口にすると、



彼はいつもの明るい声で微笑んでくれた。












雨乃
えへっ 、 ずっとあなたの事大好き…… ♡ 






























私が、こさめ君の傍に居ないとっ…………





傍に居ないとっ…………














………………もう2度とあんな表情をさせない為にっ……。



















雨乃こさめ



➥ 監禁=愛ならば



??を。















N E X T .





























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