私には幼馴染が居た。
お互いの両親が親友で赤ちゃんの頃から
ずっと一緒……
幼稚園ではずっと一緒に居てクラスが離れると
泣きじゃくるほど好きだった…
小学校に上がっても私たちはずっと一緒にいた
クラスが離れたら一人がもう一人のクラスに
遊びに行ってたなぁ…
休日は2家族で遊園地や水族館に行ったりして…
あの頃は毎日が楽しかった
そんな楽しい日々がずっと続くと思っていた…
あの時鬼と桃の戦争に巻き込まれなければ…
その日は休日でいつものように2家族で
遊園地に行っていた。
それから沢山遊んだ
みんなでご飯を食べたり
パレードを見たり……
やがて時間が過ぎて閉園時間が近づいて来た時に
それは起こった……
ーーー数分後
父親がものすごく慌てた様子でこっちに戻ってきた
その時だった……
両親の隙間から赤黒く、得体の知れない『何か』が
遊園地のアトラクションを壊しているのが見えた
そしてその化け物はこちらに向かってきた……
あまりにも衝撃的で、恐怖に心が満たされていた
私とあなたの幼馴染の名前君は
お互いの手を握ることしか出来なかった……
両親たちはもう間に合わないと思ったのだろう…
それぞれの子供を守るようにして
覆いかぶさってくれた
その瞬間ものすごい音がして全てが終わっていた
さっきの化け物は居なくなってた……
代わりにいたのは……
白いスーツを来た大人の男性と
血まみれになって息絶えてる両親たちだった…
あなたの幼馴染の名前君はパニックになっているようで
「さっきの化け物に殺されちゃったんだあぁぁぁ!!」
とものすごく泣いていた
でも……本当は…………………
私は見ていた
スーツを着た男性の攻撃を化け物が避けて
私たちの両親に当たって死んだのだと…
その後すぐに化け物もスーツを着た男性に殺された
今なら分かる…
あの時の化け物は暴走した鬼の子供で
私たちの両親は桃太郎のミスで殺されたのだと…
あの時の桃太郎が化け物が攻撃を避けた瞬間に
能力を解除してたら両親たちは
死んでなかったかも知れない……
その後両親を亡くした私たちは桃太郎に引き取られた
間違えて一般人を殺してしまったんだ…
きっと口封じをしようとしたのだろう…
そしたら白衣を着た人がきて私たちを引き取った
理由は分からない……でもその人は変人だったから
どうせ死ぬんだったら実験に使ってやろうとでも
思ったのかも知れない
実際に私たちは沢山実験された
どうやら鬼と桃の能力を使える
生物兵器を作ってスパイさせようとしてたみたい
引き取られた日から続く地獄のような日々
でも全然大丈夫だった…
あなたの幼馴染の名前君が居たから…
小さい頃からずっと一緒に居て
何をするにも同じことをやってた…
あなたの幼馴染の名前君は初恋の人だった
彼がいたからなんでも出来た
彼がいたからなんでも耐えられた
それはきっと向こうも同じだったと思う…
言葉には出さなくとも頑張って耐えよう…という
気持ちが凄い伝わってきてた…
桃太郎機関に引き取られ、実験され始めてから
8年が経った頃…………………
実験が成功したらしい
試しに研究員に刃物で体を斬られたところ
少しずつではあるが普通の人間ではありえない
回復力で傷が治っていった…
実験が成功したあともまた地獄の日々…
血蝕解放を使えるようになるまで
何度も、何度も鞭で叩かれた
あなたの幼馴染の名前君はすぐに
血蝕解放を使えるようになってたけど
私は何度やっても無理だった…
私はコピーをする能力が使えるらしいが
そのコピーの仕方が分からなかった…
研究員も私に期待するのを諦め、他の鬼の子たちと
一緒に 犬・猿・雉のミックス「アグリ」が沢山いる部屋
に放り込まれ、アグリと戦わされた
もちろん私たちはアグリと戦うが
中には戦闘向きではない子も居てその子たちは
アグリに食べられてた…
昨日一緒に話した子……
今朝一緒にご飯を食べた子……
仲のいい鬼の子たちが目の前でアグリに食べられる
のはとても精神にきた…
目の前で頭を食いちぎられ、
手足をもがれて骨も残らずアグリに食われる…
アグリが全滅したら唾切が死んだ子たちの
ナンバーを読み上げていく
アグリを使っての実験は唾切が総監督をしてたからだ
そして
「お前らもこいつらみたいになりたくなかったらアグリに食われないようにせいぜい頑張るんだな」
という言葉を残して私たちは牢屋に入れられる
そんな日々の繰り返し
毎日毎日誰かしらが死んで…
その子と仲が良かった子が泣いている…
私は血蝕解放が使えないため、いつも
あなたの幼馴染の名前君に守って貰っていた
そんな自分が情けなくて…
死んでいった仲間にも申し訳なくなっていた…
私が血蝕解放を使えていたら
私やあなたの幼馴染の名前君が助けられたかも…
そう思わずにはいられなかった……
そうして申し訳ない気持ちと
いつ死ぬか分からない恐怖に追い込まれ
私は不眠症になってしまった
その頃にはもうアグリの攻撃は避けれるように
なっていたからあなたの幼馴染の名前君に
守って貰うことも少なくなっていた…
それでも不眠症は治らず、寝不足でどんどん動きが
鈍くなっていった…
そんなある日…私はいつものようにアグリの攻撃を
避けた……………
のはいいが体制を崩して倒れてしまった
その間にアグリの攻撃がきて……
「あ…これ死ぬな……」って悟った…
目を閉じて開けた時には
アグリが死んでいた…
でも……その下にいたのは………………
頭と手足が胴体から切り離されたあなたの幼馴染の名前君だった……
その日、私はこの世の全てを失った気がした
その日から何も喉を通らなかったし
何も匂いがしなかった……
私の世界から色が消えていった………………
そのまま数日を過ごしたあと、
桃の研究員が来てハンバーグを出てきた
食欲は無かったからそのまま無視しようとも
思ったけど、大好きなハンバーグだったし
何より独房に入れられるのは嫌だったから食べた
久しぶりにとった食事はとても美味しかった
きっと大好きなハンバーグということも
関係あったのだろう…
そのまま勢いよく食べ続け、もう少しで
ハンバーグを完食というところで
桃の研究がとんでもないことを言ってきた
私は研究員の話を聞いてる途中で
吐いてしまった…
自分の食べたハンバーグの肉が幼馴染の肉…?
あの子は私を守って死んで行ったのに
私はあの子のことを食べてしまった…
研究員曰く骨も粉砕してハンバーグに混ぜてたらしい
その日の夜………………
私は…
幼馴染を食べてしまった自分への怒りと
幼馴染の死体をこんなことにした研究員への怒りで
暴走してしまった…
数名の桃太郎を殺しながらひたすらに逃げた
途中にあった湖に映る自分の姿は
いつの日かみたバケモノにそっくりだった
あぁ…自分はもう普通の人間じゃないんだと…
その時改めて確認できた
行く場所も目的もなく、ただひたすらに逃げて……
ついには気を失ってしまった…
次に目が覚めた時には見覚えのない天井…
辺りを見回してみると、声をかけてきた人物がいた
不思議と校長にはなんでも話す気がした
安心するような心地よい雰囲気
私と幼馴染のことを全て校長に話した
そう言って校長は頭を撫でてくれた
そう思うと同時に今までのことが込み上げてきて
大泣きしてしまった…
1-A教室
ガヤガヤガヤ…
今回はここまでです!
過去編すぐに終わると思ってたんですけど
意外と文字数多くて2話に分けます!!
ということで次回も過去編
今度は桃の能力についてです…!
次回もなるべく早く出せるように頑張ります…
あとほんとに後輩同期組の口調が掴めなくて
めっちゃ解像度も低いしすみません😭
あとアイコンは今のところ欲しい派閥しかいないので
アイコン作る方向で準備進めていきます
描けたキャラからアイコン追加されると思います
それでは*˙︶˙*)ノ"












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。