カシャン
地下に入り首輪を付けられる
ビチャ
一つの部屋に入れられる
そこは気温が5°で水が1cmある
バタン
そう言いお母さんはリビングに戻る
帰宅が18時を数分でも過ぎたら
家事をこなしてなかったら
お母さんの理想になれなかったら
地下に入れられ部屋に閉じ込められる
気温が低いのと水がある為体温が下がっていく
お母さんの理想は自分を愛してくれるかわいい男の子が良いらしい
中学を卒業したと同時に性別適合手術を受けた
なので今は男だ
段々と肌が赤くなりジンジンと痛む
ビシャッ
ジャラッ
感覚が無くなり倒れ込む
瞼が重くなって
目を閉じる
暖かい...
声色を別人のように変えて心配してくる
こうやって僕を沼に引きずり込む
何度好きと言っても
愛してると言っても
お母さんは満足せずに一日が終わる
4:12
僕に部屋はない
リビングの何処かで何時も寝ている
首輪の後とかを隠す為に首と手首に包帯を巻く
朝ごはんを作ってテーブルに並べる
あまりこの家に居たくないから6:00に家を出る
バタン
正門が開くのは7:30から
だけど学校へ向かう
あの人が居るから













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!