『君僕〜favorite〜』
注意)この作品は、三部作の最後です。
途中、急に神山くんが出てきますが、
それは『君と僕のえすとえむ』の中の
『youth』という物語です!
ちなみに『bare Valentine』が一部です!
よかったら、読んでみてね(*´ω`*)♡
*21*
流「わーった!、俺のも あげるから!」
あなた「っ//!、、い、いいよ…」
だってそれって…間接キスじゃん!
流「あ!、間接キスとか考えとるやろぉ〜?」
あなた「ぅへぇっ//?、、そ、そんな事 考えてないよっ//!」
流「ホンマうまいで?ダマされた思って、食べてみや?、、はい、あ〜ん!」
ホント厄介な天然くん…
もぉ!しょうがないなぁー!!!
私は、意を決して パクっ!っと してみた。
あなた「んっ!やば!ホントおいし〜〜い♡」
私が、初めてのフレーバーの その美味しさに感動してるってのに、
流「ふふぅんw 間接キスやんw」
あなた「っ///!!!」
厄介っ!!!
・
・
流「勝負な?」
あなた「ヤダ!」
流「負けた方が、ひとつだけ言うこと聞くな?」
あなた「ヤダぁ〜〜っ!ゲームできないも〜んっ!」
私さっきから、流されっぱなし。
*22*
でも…
案外 楽しいから…
いいのかもな。
これで。。。
流「ぁおぅっ!!!やっりぃ〜〜っ!!!」
あなた「、、、やっぱりだよ。、、やっぱり。」
流「ふふぅ〜んww」
『ひとつだけ言うこと聞く』って…
今日だけで、何個も聞いてる気がするんだけどなぁ。
流「俺さぁ?、、、あなたのチョコ欲しい。」
あなた「え//、、、チョコ、って……バレンタイン、の…?」
フワっと側に寄った流星くんは、耳元で…
流「本命な。」
っ///!!!
いつもの笑顔じゃなくて、本気の時の目。
それは また、私を照れさせた…
流星くん…
優しいし…
いいかも。。。
私の心は、その優しさにすがりついていた。
良いのか悪いのか…
そんな判断もできずに…
*23*
空、、、雲ばっかり…
空って良いよなぁ〜
どんな色で どんな表情だって、賞賛してくれる人がいる。
私なんて…
前を向けなければ、必要とされない。
屋上の手すりは、ヒヤッとしていたけど、
私は そこに頬を当てて、どこか分からない空を見ていた。
?「だ〜れだ?」
いきなりの登場で、視界が遮られたけど…
今の私は、そのテンションに合わせられなかった。
あなた「望くん…」
ボソッ……って呟いただけだった。
望「どないしたん?、そんな乙女な顔して、黄昏てるなんて?」
あなた「…はぁぁぁ〜、、しょぉもないコト考えてた……」
望「流星と仲良くしてるんやろ?」
あなた「仲良くって……まぁね…」
「まぁね」って…
自然に発した その言葉に、私は逃げ道を残していた。
*24*
望「あなた、好きなやつおるやろ?…まぁ、部活 辞めたから、予想なんやけどなw」
望「流星と仲良くしてるのに、そんな顔してるって事は…っ、えっ?俺ぇ??」
あなた「…あのさ…?、、、好きな人の幸せって…願える?」
望「え…やっぱ、、おれ?」
あなた「だから 違う〜っ!」
あなた「私、、、知っちゃったんだよね…」
あの時…
外周で自分の気持ちに気付いた時…
______
弥生「ねぇ、最近……あの人、よく見かけない??」
______
ある日の部活終わり。
望「ウロウロ作戦 上手くいってんの?」
濵「全然ですわ…」
望「作戦 変えてみ〜やぁ!、、外堀作戦とか どや?」
濵「ソトボリ?」
望「だからな?、好きな子の友達と仲良くなんねん!」
______
濵「あ〜//…あなたと話したいからさ…//」
______
*25*
全ての点と点が、繋がって…
全ての辻褄が、、ピッタリと合った。
自分の気持ちに気付いたと同時に、、、
______
濵田くんって…
弥生が好きなんだ…
______
自分が、失恋した事を知ったんだ。
好きな人と…親友…
あなた「さっきね…好きな人が、、ある女の子と話してた所を見ちゃったんだよね…」
あなた「その子…めっちゃ可愛かった。いつもとは違う表情してて……ホント…可愛くて…参ったよ…ホント…ッ……」
泣いてしまった。
望くんは、私の頭を優しく撫でた。
私が してあげたみたいに。
望「…想いは、、楽にはならないのかもな?」
望「でも俺な?、キューピッド役する事に決めたんよ!」
私の頭を撫でながら「エライやろ?」って、微笑んだ。
あなた「…うん。エライね。」
*26*
ふたつの宙に浮いた想いが、、、
本当の場所を見つけ出せるようにと、それぞれを願っていた。
濵田くん…
幸せに、なっちゃうの?
好きな人の幸せも、親友の幸せも願えない私は…
ため息の中…
チョコを作った。
けど…
バレンタイン当日。
私は学校を、、、休んだ。
*27*
あれは…
遠くに見える、手を繋ぐふたり。
濵田くんと、弥生だ…
出くわしたくないと思ったより先に、
身体は走り出していた。
無心で…
夢中で走っていた。
息が…
胸が…
苦しっ、
はっ!!!
ハァ…ハァ…ハァ……
________________ 夢か、、、
現実には走ってもいないはずなのに、汗だくで、息が上がっていて…
夢から覚めたのに、胸の苦しさは消えなかった。
ピロンっ♪
暗い部屋を照らした画面。
望くんからだ。
{望:俺やったで!}
{望:告ったったわぁッ!}
{望:あなたの言葉、心にずっとあって、}
{望:結果は別としてww}
告ったんだ…
すごい…
すごいな……望くん…
*28*
振られるの分かってるのに…
そんな事、無駄なのに…
ピロン♪
{望:無駄な事なんて無いって思えるわ!}
{望:あなたのお陰や!ありがとな!}
そうなの?
本当に…無駄じゃない??
{あなた:私、望くんに「伝えてみれば」って言ったけど…}
{あなた:いざ自分がなると、怖いよ。}
{あなた:望くん すごいな…}
{望:怖くない告白なんて、無いやろ?}
{望:大丈夫!俺が慰めたるし!}
{あなた:うん…考えとくよ。}
{あなた:ありがとう。}
怖いけど…
確認してみようかな……?
本当に、無駄じゃないのか。
*29*
次の日。
たまたま通りかかった廊下に、
生徒の人集りが出来ていて、すごく騒がしくて…
皆んな、なんだ?なんだ?って、生徒は増え続けていた。
思いっきり背伸びをして覗くと、
その中心には、神山くんと先生が、あと1歩半の距離で見つめ合っていた。
私はその、世紀の瞬間を目の当たりにした!
神「…好きです。ホンマ…大好きや//」
周りからの批判的な声も…
ふたりが置かれている立場も…
この先の不安でさえ…
もう、ふたりには響かない。
そんな感じで…
神「受け取ってくださいッ!!!」
先生「よろしくお願いします//!」
先生が、生徒の告白を、、、受け入れた。
す、すごい…
すごいよ神山くん!
すごいよ先生!!!
*30*
その瞬間。
私の中で、ボワッ!っと炎のように何かが灯った!
想い…
伝えなきゃッ!!!
勢いよく振り向くと、
流「あなた?」
あなた「ッ///!!!、りゅっ、、流星、くん…」
あなた「良かった。探そうと思ってたの!」
私は持っていた紙袋の持ち手を、ギュッと握りしめた。
さっきとはまるで別の空間に感じる、静まり返った屋上。
流「昨日、どないした?…電話したのに、」
いつもより、笑顔が寂しそう。
あなた「え、電話?、、来てないけど…」
流「うせやん!かけたでぇ〜」
言いながら、ポケットからスマホを取り出し、確認する流星くん。
流「あっ!、違う奴にかけとったww」
あなた「ふふっw やっぱ天然ww」
流「天然ちゃうわぁ〜!」












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!