NOSide
瑠衣が家に着き、ソファに座り一息ついていると、日葵が笑みを浮かべながら、瑠衣の方へと歩いてきた
瑠衣は少しだけ顔を紅くしてそう答えた。
日葵は素直に従い、キッチンへと夕食を作りに足を運んだ。
兄妹の声が合わさる。
豚肉と白菜の炒め物を口に運び瑠衣がそう言った。
慌てて日葵も炒め物を口に運ぶ。
日葵が薄黄色の一冊のノートを取り出し、味付けの部分に少し工夫を加えた。
そう言うと、瑠衣は整っているとしか言いようのない笑みを浮かべ、日葵の頭を優しく撫でた。
瑠衣は一人でシンクに向かい、まだ少し水を含んでいるスポンジを手に取り、泡をつける。
食器を手に取り、一つ一つを丁寧に洗った。
リビングには瑠衣が食器を洗い、擦れ合う音が響いている。
瑠衣はそんなリビングに少し寂しさを覚えながらも洗い物を進め、水道に手を掛け、水を流した。
一つの一つの食器から丁寧に泡を流し、崩れてこないようにラックに置く。
洗い物が終わり、一息つこうと、瑠衣はテレビをつけた。
だが、この時間には珍しくやっているものはニュースなどの自分があまり興味のない内容のもので直ぐに電源を落とす。
なんとなく、この静かな空間に居心地の悪さを感じたのか、少し電話をかけてみることにしたらしく、スマホを取り出し、LINEを開いていた。
プルルルルルッ
お互い呼び捨てになり、少し緊張がほどけたのが、口調も少し柔らかくなる
先程までは少し硬くなっていた瑠衣の顔もいつの間にか柔らかい笑顔に変わっていた。
撮影までの間、2人は他愛もない話をずっと続けていたみたいだ。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。