第22話

#17 これからも続いてゆく日常
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2026/01/22 13:14 更新
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瑠衣が家に着き、ソファに座り一息ついていると、日葵が笑みを浮かべながら、瑠衣の方へと歩いてきた
雛坂 瑠衣
雛坂 瑠衣
日葵、なに?
雛坂 日葵
雛坂 日葵
ふふっ、にぃも青春してるんだねぇ?
雛坂 瑠衣
雛坂 瑠衣
そんな余計なこと考えてなくて良いからご飯作るぞ!
瑠衣は少しだけ顔を紅くしてそう答えた。
雛坂 瑠衣
雛坂 瑠衣
俺今日撮影あるんだから!
雛坂 日葵
雛坂 日葵
はぁい
日葵は素直に従い、キッチンへと夕食を作りに足を運んだ。
雛坂兄妹
いただきます!
兄妹の声が合わさる。
雛坂 瑠衣
雛坂 瑠衣
これ、味薄かったかもな
豚肉と白菜の炒め物を口に運び瑠衣がそう言った。
慌てて日葵も炒め物を口に運ぶ。
雛坂 日葵
雛坂 日葵
確かに…!ノート取ってきて今書くね!
雛坂 瑠衣
雛坂 瑠衣
あ、ありがとな
日葵が薄黄色の一冊のノートを取り出し、味付けの部分に少し工夫を加えた。
雛坂 日葵
雛坂 日葵
にぃ、これでどうかな?
雛坂 瑠衣
雛坂 瑠衣
いいと思うぞ、ありがとな
そう言うと、瑠衣は整っているとしか言いようのない笑みを浮かべ、日葵の頭を優しく撫でた。
雛坂兄妹
ごちそうさまでした!
雛坂 日葵
雛坂 日葵
日葵明日提出の課題終わってないから、にぃ洗い物お願いしても良い?
雛坂 瑠衣
雛坂 瑠衣
うん、良いぞ、課題さっさと終わらせろよ〜
雛坂 日葵
雛坂 日葵
はーい!わかんなかったら聞くね!
瑠衣は一人でシンクに向かい、まだ少し水を含んでいるスポンジを手に取り、泡をつける。
食器を手に取り、一つ一つを丁寧に洗った。


リビングには瑠衣が食器を洗い、擦れ合う音が響いている。
瑠衣はそんなリビングに少し寂しさを覚えながらも洗い物を進め、水道に手を掛け、水を流した。
一つの一つの食器から丁寧に泡を流し、崩れてこないようにラックに置く。
雛坂 瑠衣
雛坂 瑠衣
ふぅ…
洗い物が終わり、一息つこうと、瑠衣はテレビをつけた。
だが、この時間には珍しくやっているものはニュースなどの自分があまり興味のない内容のもので直ぐに電源を落とす。
なんとなく、この静かな空間に居心地の悪さを感じたのか、少し電話をかけてみることにしたらしく、スマホを取り出し、LINEを開いていた。
プルルルルルッ
雛坂 瑠衣
雛坂 瑠衣
あ、もしもし。陽香さん、今、暇ですか?
前谷 陽香
前谷 陽香
『もしも〜し!陽香です!今…あとちょっとで撮影の準備始めますけど15分くらいは暇ですよ!』
雛坂 瑠衣
雛坂 瑠衣
良かったです!良ければちょっと、お話しませんか、?
前谷 陽香
前谷 陽香
『勿論!何かあるんですか?』
雛坂 瑠衣
雛坂 瑠衣
あ、特に話したいことがあったわけではないんですけど、なんとなく暇だなって笑
前谷 陽香
前谷 陽香
『ありますよねぇ、そういうとき』
雛坂 瑠衣
雛坂 瑠衣
陽香さん課題終わりました?
前谷 陽香
前谷 陽香
『私が終わってると思いますか?笑てか、呼び捨てで良いですよ、瑠衣さん』
雛坂 瑠衣
雛坂 瑠衣
じゃあ呼び捨てで行きますね、陽香も呼び捨てで良いよ
前谷 陽香
前谷 陽香
『ありがとな、呼び捨てのほうが話しやすいわ笑』
お互い呼び捨てになり、少し緊張がほどけたのが、口調も少し柔らかくなる
先程までは少し硬くなっていた瑠衣の顔もいつの間にか柔らかい笑顔に変わっていた。
撮影までの間、2人は他愛もない話をずっと続けていたみたいだ。

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