半グレ3「刀持っているとはいえ、アマが1人で来て大丈夫かよ」
いろは「風真のこと、甘く見ない方がいいでござるよ」
半グレは気色悪く笑う。いろはは納刀し、腰を低く構えて半グレを見る。
いろは「風真流居合⋯」
半グレ3「そんなこと言ってビビらせようってか?無理無理、俺が今までどれだけ戦ってきたと⋯」
言い切る前にいろはが半グレの視界から消えた。半グレはそれに気付きらいろはを探す。
いろは「油断⋯それは殺し合いで、命取りの行為でござる」
半グレの後ろに移動したいろはが言う。半グレは振り返ろうとする。
半グレ3「てめ⋯」
いろは「『突風』」
そう言うと、いろはが元々いた場所から今いろはがいる方向へ突風が吹き、はの首が落ちた。
いろは「風真は油断しないでござる」
倒れた死体の断面から血液が流れ始めた。断面は真っ平らだった。いろはは刀を鞘に納めて息を吐いた。
いろは「ふぅ、追いかけてきたら随分遠くまで来たでござるな。路地裏に入ってくれたからよかったでござるが。⋯早く戻らないと」
いろはは休むことなく翔真のいる場所へ走った。
城崎「俺は幹部、城崎だ」
城崎はそう言った、幹部と。その名は"金剛"と呼ばれる翔真は、何度も聞いていた。
翔真「城崎って、大盾の城崎で合ってる?大盾は?」
城崎「まぁ、そうだな。大盾は置いてきた。デカいし重いからな」
シックル幹部、城崎。大盾を振り回して戦う力持ち。大盾のみで名が広まったことから"大盾"という通り名が付けられた。そのまますぎる。
城崎「さて、後は何を話そうか⋯」
いろは「翔真殿!」
城崎が次を話そうとしたタイミングでいろはが戻ってきた。かなりの距離あったのか、少し息が切れていた。
城崎「お仲間さんが戻ってきたし、ここらで終わるとするか。キリも良いわけだしよ。それじゃあな」
いろは「な!待つでござる!」
その場を去る城崎を追おうとするいろはだが、翔真に止められる。
いろは「何で止めるでござるか!逃げられるでござるよ!」
翔真「あいつに殺り合う意思はないです。それにあいつを追いかけると罠があるかもしれません。ここで追うのは愚策ですよ」
いろは「でも⋯」
翔真「一旦引きましょう。二人は始末できたんですから」
いろは「⋯わかったでござる」
翔真は何とかいろはを説得し戦闘態勢を解き、アジトへ帰った。
ちなみに今は13時半。昼過ぎ。
ルイ「あ、おかえりー」
帰ってきた翔真達に気付いたルイが食器を洗う手を止め、二人に話しかける。
いろは「ただいまでござるー」
ルイ「初任務、どうだったかしら?」
翔真「1人逃がしました。それと、皆さんに言わないといけないことがあります。皆さんを呼ぶことは可能ですか?」
ルイ「できるわよ、後で読んでおく。会議室に呼ぶわね」
翔真「ありがとうございます」
ルイにお願いした翔真は服を着替えに部屋へ戻った。
ルイ「よし、早くお皿洗わないとね」
いろは「上の人達は風真が呼ぶでござる」
ルイ「そう?なら私はラプ達を⋯」
バタッ!!
ルイいろ「!?」
翔真が勢いよく戻ってきた。それに二人が驚く。
翔真「上の人は冬真と桜木さんのみで!」
バタッ!!
帰っていった。
ルイ「⋯騒々しいわね」
翔真「てことで、僕達初会議ー!」
クロヱ「沙花叉達は何回もあるけどね」
冬真「会議ってそのテンションでやるもんなのか?」
風華「会議なら真面目にしてください」
会議室にテンションが上がった翔真に3人のツッコミが突き刺さる。
翔真「し、辛辣で⋯、でも楽しくやった方が良い意見が出ると思うんだ!」
ラプラス「そんなことより、話って何だ?我輩早く戻ってゲームがしたいんだが」
翔真「あ、そうそう。⋯ふぅ」
翔真は深呼吸して、真剣な顔になって話しだす。ちなみに今翔真はシャツと書かれたシャツを着ているためかなりシュールだ。昨日アジトに来る前に買った物だ。
翔真「僕といろはさんが戦った相手、シックル二所属していると話していた」
冬真「はぁ!?」
翔真の言葉に冬真が立ち上がる。隣にいる風華も目を見開いて翔真を見ている。
風華「本当ですか!?」
翔真「ちょっとまってまって、落ち着いて。そいつが言ってただけだから、本当のことかはまだ⋯」
冬真「まぁ、⋯そうか」
何とか二人を説得する。そんな中こよりは何か考えている。
こより「つまりその話が本当だった場合、部下を殺されたシックルがうちと対立するかもしれないってこと?」
翔真「そういうことです。部下を取られたって理由で対立する可能性は元々あったんですが」
こよりの考えに肯定する。話を聞いていたラプラスとクロヱが本っ当に面倒くさそうな顔をしていた。
ラプラス「可能性が上がったってことか⋯うわーめんどくせー」
クロヱ「有象無象が向かってくるんでしょ?特訓にもならないし時間掛かるしマジやめてほしい」
翔真「ごめんなさい⋯」
翔真が頭を下げて謝る、が、holoXは首を横に振る。
ラプラス「いや、翔真は任務を遂行しただけだし冬真達も我輩が連れてきた。気に病むことは無い」
クロヱ「やらないとは言ってないでしょ。無双したら気持ち良いだろうし」
ルイ「私はholoXの幹部なんだから、私が皆を守るのは当然でしょ」
いろは「結局は対立してただろうし、早まっただけでござる!風真は戦うでござるよ!」
こより「僕も後ろで皆をサポートするからね。だって、holoXでしょ?」
翔真,冬真,風華「ッッ」
翔真「⋯ありがとうございます」
5人の言葉に感謝する。それと、翔真が決意したように話しだす。
翔真「⋯それと、関連することで隠してたことがあって⋯」
ラプラス「お、何だ?言ってみろ」
翔真はもう一度深呼吸して、秘密を明ける。
翔真「実は僕、昔シックルにいました」
冬真「⋯⋯け⋯」
holoX「えーーーーー!!??」
メンバーにはのれが初公開でした。
オオツチです。翔真って実はちゃんと中学生でちゃんと子供なんですよ。かわいいでしょうちの子。元シックルでも関係ないです。
今回話すことないですね。
いや、いろはさんが戦ったので簡単に説明しますか。
〇風真いろは
風真家代々受け継ぐ剣術、風真流の使い手。風真流剣術とは、超速の斬撃で起こる風を利用する剣術である。
holoXの用心棒で、『o_-:p/5wowfG;cf』を除くと3番目に強い。
文字化けしたな、何でだろ。
まあいいか。いつか直るでしょ。
いろはさん、の説明で強さの順位が出てきましたね。詳しい順位は「思ったことを一言ずつ?」でいつか書くはずなのでそちらを見てください。
ではまた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。