あれからご飯を食べて一緒に登校し
「また昼にな」と二人に言われた為軽く手を振りかえした。
…今日もある程度、頑張らなきゃな。
空いている扉から教室に入る。
ラギーと目が合った。
明日は大雨かな、なんて呟くラギー
…そんなに、珍しい…?
部活には入っていない。
モストロ・ラウンジで働いてお金を稼いだり
時折、色々な部活のアシストやマネージャーをするだけである。
それ以外は殆ど、勉強か家事
その二択。
そうやって話していると、トレイン先生が入ってきてHRが開始された。
話を聞いてから再度休憩時間が来た為、その間に魔法史の準備を終わらせる。
本を読んで静かにしていたら寮生の子に呼ばれた為、教室から出てみる。
そこに居たのはカリムだった。
…ジャミルが入れ忘れてる、なんてことはあまり無かった。
あるとしても疲れてるか、何か急いでいた時ぐらいで。
…帰ったら休ませないと
そう思いながら、教科書を手渡す。
じゃあまたお昼に、と告げて自分の席に戻り
マジペンと消しゴムだけ出して、後は窓側の席だった為
外をボーッと見ながら時間になるのを待った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。