第5話

狙う色 捕える色 逃げる色
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2024/07/16 09:04 更新
おれはクリオネが見えなくなったのを確認して動きだした。
おれは時計に視線を移した。
そろそろ10時だ。
伯爵
質問があったのでお知らせするよ。
伯爵
食事はレストランに用意されている。
伯爵
脱落した場合も部屋に食事が用意されているよ。
赤村ハヤト
時間をずらさないとタッチされるな。
それから少しその場にとどまった。
そのあいだには誰も来なかった。
おれがまた動き出したとき、伯爵がアナウンスをした。
伯爵
淡雪マイマイくんがタッチされたよ。
おれは足音が聞こえた方に走った。
シャチがレストランに向かっていた。
おれに足音が近づく。
後ろからだ。
息づかいが聞こえた。
赤村ハヤト
っ?!誰だ?
銀条シャチ
赤村さん?
紅島アゲハ
あら、バレたかしら。……シャチいくわよ。
銀条シャチ
えぇ。わかってます。
赤村ハヤト
……まさか組んでるなんてな。
アゲハが後ろにまわりこんだ。
2人ともおれとの位置は3メートルくらいだ。
シャチとアゲハが同時に手を伸ばした。
黒宮ウサギ
ハヤト!!
びくり、と伸ばされていた手が止まった。
紅島アゲハ
黒ちゃんいたの。
ゆっくりと手が下がる。
銀条シャチ
お嬢。
紅島アゲハ
そうね。……シャチ行くわよ。
シャチがアゲハについて行った。
見えなくなったところでおれは口を開いた。
赤村ハヤト
ウサギ、ありがとう。助かったよ。
黒宮ウサギ
いいよ。……何人タッチした?
赤村ハヤト
マシラとクリオネの2人だ。
黒宮ウサギ
わたしはギューカクの1人だけ。
それから短く話してすぐに分かれた。
そしてゲームが終わるまでにおれはタッチできなかった。
ウサギはアゲハをタッチした。
シャチはアゲハがタッチされる前にタッチされた。
昼のゲームがおわった。

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