お嬢様は犯人に刺されてしまい
意識不明の重体となってしまった
まだお嬢様が目覚める様子はなく
生命維持装置が病室の中で響き渡るだけ
お嬢様を刺した犯人も憎いが…
何よりも、犯人を刺激させ
お嬢様を意識不明にさせたあの女…
白鳥梓がとてつもなく憎かった
天音は菫のいる病室を後にした
梓のハウスの事務所にて
白鳥梓を見つけ
白鳥梓の前にいく
バチン!!
天音の平手打ちの音が
事務所内に響き渡った
白鳥梓は
私に突っかかろうとしていたけれど
私は元暗殺者
特殊な訓練を受けていたから突っかかろうとしていても
簡単に避けられる
それから白鳥梓の胸ぐらを掴む
普段は敬語を使う私だが
元々の口調に戻っていた
ますます苛立ち
殴ろうとした時だった
胸ぐらを掴んだ手を離す
白鳥梓はドサッと膝を落とす
はっきりと言われてしまい
梓は認めざるを得なかった
事件を解決する度に優越感に浸り
自分よりも下の人にはなんでもしていいんだと思い上がっていただろう梓
菫から注意をされても尚治さなかった
その結果、菫は去っていき
そして、自分のせいで菫を傷つけてしまった
遅かったがやっと梓は自分が愚かだったということを理解したのだった
後悔の涙が溢れてきた梓
そのまま泣き続ける花梨を3人は見守った

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!