__数カ月後
俺は、生まれて直ぐ、親に捨てられた
理由は知らない
そもそも両親の事なんて殆ど覚えていない
だが、捨てられて直ぐに淚という侍に拾われた
俺はすぐに淚に懐いた
というより、本当の親と思って生活していた
あなたという名前も淚から付けてもらった
ずっと幸せだった
そう、幸せ
"だった"。
その生活が崩れたのは確か
四季が4歳から数え始めて6回経った時
突然血塗れで帰ってきたかと思えば、すぐに『逃げろ』と言われ、困惑する俺の感情を掻っ切ったのは、
淚が背中を刀で斬られた時だった。
何故か、そこでプツリと何かが切れた気がした。
気づいたら其処は血塗れで。
俺も血塗れで。
体は上手く動かす事が出来なかったけれど、
何故か体が止まらなかった
気配がして振り返ると其処には…
そこにあったのは、
手足が全てバラバラにされた…淚だった
そう呟いて、淚は冷たくなった
そこから、気配を察知するのが怖くなった
だから……気づいても気づかないフリをするようにした
その後、再び老夫婦に拾われたが、またあなたは同じ結末を歩む事となった。
この時総悟にあの事を話せたのは,何故なのかはわからなかった
けど…多分、総悟の事を信頼していたからだと思う
多分だからわからないが
でも…信頼していたのは事実だった。
淚、彼奴は以上な程に苦いものが好きだった…
ガサガサ
あなたがポテトチップスならぬ『クソ苦チップス』を取り出す
バリバリ
つーかクソ苦チップスって何だよ
ポテトチップスじゃねーのか
………
少し苔生えた墓の前でそう呟く
あなたが立ちあがり、墓に背を向ける
じゃあさっきのも見られてたって事か
うわ、恥ず…
あなたが自身の目元を触りながら呟く
過去のアイコン目の色とか気にしないでくださいね
あと何個か伏線的なの隠れてるんで探してみてね
あ、そうだ
1つは絶対回収してるから其処ん所も良かったら探してみてほしい
ていうかあなたさんの自己紹介してなかったな
取り敢えず自己紹介だけして閉めますね
自己紹介と言ってもプロフィールですが
名前 あなた
(沖田 あなた)
年齢 18歳程
種族 ?
誕生日 4月1日
好きな物 家族,音楽,苦いもの
嫌いな物 勘の良い奴,気配察知
その他
・毎年の夏頃にクソ苦チップスを持って山奥へ墓参りに行っている
・総悟の相棒
・怒らせたら何が起こるかはわからない
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!