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第17話

ーいじわるー
1,824
2024/01/29 14:18 更新
ー大橋sideー





「はい」と出されたあったかいお茶にそっと手を伸ばして
それを一口含む。


このあったかさが緊張でちょっと固くなってるのを
緩めてくれるような気がする。




今、俺は丈くんに誘われて家にお邪魔してる。


別に初めてきたわけじゃない。



でも、なんとなく。


今日はいつもと雰囲気が違う。
色々あったのもあるけど、たぶん。


お互い思ってることは一緒やと思う。












藤原「はぁ〜、今日は色々あったなぁ〜」






ソファーに腰掛けながら丈くんがそう言った。


俺もその隣に座って「せやなぁ」と返事をする。






藤原「なんか今日1日で、1ヶ月分過ごしたぐらいの気持ちやわ」

大橋「けど、そのおかげで愛が深まったやろ?笑」

藤原「は?…あ、いや、、、うん。…そうやな」

大橋「あれ、素直(笑)」










俺がそういうと丈くんは「うるさい」って言いながら俯いた。


でも、耳は真っ赤で

「あ、照れてるんやな」っていうのがよくわかる。



ふふ、かわいいな。







思わず丈くんの頭を撫でると
上目遣いでこっちを見てくる丈くん。




…何その顔。









あまりに可愛すぎる丈くんの顔を見て
我慢できずにそっと抱きしめた。





そしたら、素直に丈くんも腕を回してくるから
ますます愛おしい気持ちになってくる。













大橋「…丈くんって、ほんまはあざといよな」

藤原「は?な、なにがやねん」

大橋「ううん、別に。…ずるいなぁって思っただけ」

藤原「だからなんやねんって」

大橋「…さっきからずっと可愛いことばっかしてんの気づいてる?」

藤原「は!?」











俺がそう言うと丈くんは俺からさっと離れて
真っ赤な顔でこっちを見てる。



だから、そういう隠しきれてないところが
可愛いって言ってんのに。











藤原「お、おま、おまえ!変なこと言うなや!」

大橋「変なこと言うてないよ。ほんまのこと言うてるだけやで」

藤原「な、そ、そんな恥ずかしいことさらっと言うな!」

大橋「何が恥ずかしいん?可愛いもんは可愛いねんから。…丈くんの全部が」

藤原「ちょ、まじでやめろって…」














丈くんはそう言いながらだんだんソファーの端に逃げていく。



もちろん、逃すわけなんてない。



俺は、丈くんに近づいてそっと頬に手を伸ばす。





そしたら、また上目遣いでこっちを見てくるから
もうこんなん誘ってるとしか思われへん。






俺はゆっくり顔を近づけて
そのまま触れるだけのキスをした。














大橋「…どうする?この後」

藤原「どうするって…」

大橋「丈くんは…どうしたい?」

藤原「…っ…わかってるやろ」

大橋「ううん。…ちゃんと言ってくれなわからんよ?」

藤原「……お前今日なんでそんなに…」

大橋「だって今日は丈くんに泣かされたもん。…次は俺がいじめたっていいやろ」

藤原「え…」







俺がそう言うと明らかに丈くんの顔が強張った。



あ…ちょっといじわるしすぎたかも。



あまりに丈くんが可愛くてついいじわるしてもうた。



でも、さすがに可哀想なことしちゃったかな。













大橋「…ふふ、ごめんごめん。嘘です。いじわるしてごめんな」

藤原「あっ、ちょ、大橋!」

大橋「えっ?」










俺がそう言って丈くんから離れようとしたら
今度は丈くんが俺の手を掴んできた。












大橋「…丈くん?」

藤原「…続き…せぇへんの?」

大橋「えっ…」

藤原「お前…そのつもりやったやろ?」

大橋「けど、丈くん…」

藤原「俺も…そのつもりやったけど…」

大橋「え…?」

藤原「どうする?」










真剣な表情でこっちを見て言う丈くん。



もちろん、答えなんて一つしかない。












大橋「…うん。続き、しよ」










この言葉が合図で、俺たちはそっと唇を重ねた。








ーあとがきー



大変お待たせいたしました!

なんともう、2ヶ月以上経っておりましたね…。

こちらの作品も待っていてくださった方
申し訳ありません。

でも、その間もたくさんのいいねやお気に入り登録
本当にありがとうございます!

少しずつ更新を再開できればと思っておりますので
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。




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