時々、夢を見る。俺が男の子を操るんだ。そして、その男の子は体から血を出して、その子は悲鳴をあげる。
思い出さなきゃいけないと思うのに、なかなか思い出せない。思い出そうとすると頭痛がしてくる。
そんな日に限って、仕事が入る。
ばんッ
慣れない手で拳銃を握る。今日も俺は殺しをしているのだなと実感する。
バンッ
俺は心が踊る。でもたまに『殺す』という事実に動揺するのも確か
助けを求める声の方に俺は走った。
ガチャッ!
そこには、知ってる顔がいた
そうだ、俺はフードで顔が見えないから…
言えない。言えるはずない。
俺はいのたんの手を引いた


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!