俺の秘密をりゅちぇに全て話した
タッタッタッ…
ーパーティー会場
クンクン…
キョロキョロしながら歩いてると
トントンと後ろから肩を叩かれた
二人で美味しそうなものを取って、話しながら食べた
俺は、道枝くんを独り占めしちゃいけないと思って、その場を離れた
…道枝くんと…友達と…面白いものを見に行ったみたいやな…ふたりとも…
一人になった…
暇やなぁ…
なにしよう…とおもいながら歩いていると
ドンッ!
一人の女の人にぶつかってしまった
ぶつかったというより…思いっきりぶつかってきたというか…
…俺はこういうことに慣れているからサッと拾い渡そうとすると…
ガシャン バリーン
周りにいた人が何かと集まってくる
男 どうしたんや!?
男 うわ、最低やな
女 やばっ、逆ギレか
女 大人しくなったと思ったけど、最近、道枝様と親しくなって調子乗ってるんでしょ
俺は反論せず、床に落ちてしまったガラスの破片を集める
女 そいつにやらせればいいわよ!
男 自業自得やろ?俺のも拾ってくれよ
そう言い、男も床に自分が持ってた皿を落とした
俺は手を止めずお皿の破片を集めていく
すると、鋭く尖った破片で指をすってしまい、血が出てしまった…
どうしよ…床が…
そう思って片方の手で血が出ているところをおさえる
どうしたらいいの…
分かんない…血を床に落とさないように手を握りしめていた…
雑音の中から声が…
…道枝くん…?
俺の手から血が出てるとわかると、すかさずハンカチでぎゅっと血が出ているところを握りしめた
普通にかっこいいことを言われると…心臓に悪い…
俺は何も言えずにずっと俯いていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。