電話は、三回鳴った
低く、感情のない声
その向こうで、針が光る気配がした
一瞬の沈黙
それだけで、執事の喉が鳴る
電話の向こうで、微かな笑い声がした
その声は楽しげだった
名前をなぞるように、ゆっくりと
ぶしゅ、と針が一本抜かれる音
______
自室
イルミ=ゾルディックは、暗い部屋で
椅子に座っていた
彼の前には、無機質な壁
そして、かつてそこに立っていた"メイド"
キルアは暴れるもの
壊すもの
怯え、拒絶し、それでも従う存在
それが__
針を一本、指先で弄ぶ
あなたの下の名前は、
命令を守り、
境界を越えず、
感情を押し殺す
完璧な"玩具"
歪んだ笑みが浮かぶ
______
執事室
声は穏やか
だが、温度がない
それが気に入らなかった
割いって、ゴトーが入るも
イルミは微笑むだけだった
______
キルア部屋
キルアは部屋で、床に座っていた
メアリはいつもの位置にいる
理由は分からない
ただ、胸の奥が少しだけざわついた
キルアは、そう直感していた

Akari 様 、 21回もスポットライト
ありがとうございます ‼️












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。