第4話

2.
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2026/02/28 08:30 更新


電話は、三回鳴った

イ ル ミ .
   何?  


低く、感情のない声
その向こうで、針が光る気配がした

執 事 .
   イルミ様、キルア様の件で、  
ご報告がございます
イ ル ミ .
   キルに、何かあった?  
執 事 .
   …はい   


一瞬の沈黙
それだけで、執事の喉が鳴る

イ ル ミ .
   どうしたの?
早く続けてよ
執 事 .
   …はい、最近
キルア様の行動に変化が見られます
イ ル ミ .
   変化?  
執 事 .
   感情の起伏が、穏やかになっております   
また、特定の使用人を近くに
置くようになりました


電話の向こうで、微かな笑い声がした

イ ル ミ .
   へぇ…   


その声は楽しげだった

イ ル ミ .
   それ、誰?  
執 事 .
   …あなたの下の名前、でございます   
イ ル ミ .
   …あなたの下の名前?  


名前をなぞるように、ゆっくりと

イ ル ミ .
   …それ、俺の元専属メイドだよね?  
執 事 .
   はい   


ぶしゅ、と針が一本抜かれる音

イ ル ミ .
   面白いことするね父さん   


______

自室


イルミ=ゾルディックは、暗い部屋で
椅子に座っていた
彼の前には、無機質な壁
そして、かつてそこに立っていた"メイド"

イ ル ミ .
   ( キルが、落ち着く? )   
イ ル ミ .
   ( 有り得ない )   


キルアは暴れるもの
壊すもの
怯え、拒絶し、それでも従う存在

それが__

イ ル ミ .
   ( "選んだ"  )   


針を一本、指先で弄ぶ
あなたの下の名前は、

命令を守り、
境界を越えず、
感情を押し殺す

完璧な"玩具おもちゃ"

イ ル ミ .
   ( それを、キルが気に入った )  


歪んだ笑みが浮かぶ

イ ル ミ .
   "返して"もらおうかな   


______

執事室

執 事 .
   イルミ様、如何なさいますか?   
イ ル ミ .
   放っておくわけないでしょ   


声は穏やか
だが、温度がない

イ ル ミ .
   キルは、俺の弟だ   
イ ル ミ .
   それに、  
イ ル ミ .
   あなたの下の名前は、まだ"壊れていない"   


それが気に入らなかった

イ ル ミ .
   あなたの下の名前を、呼び戻す   
ゴ ト ー .
   …今はキルア様専属ですが   


割いって、ゴトーが入るも
イルミは微笑むだけだった

イ ル ミ .
   一時的にだよ   
イ ル ミ .
   ちゃんと、誰のものか
分からせてあげないと



______

キルア部屋
キルアは部屋で、床に座っていた
メアリはいつもの位置にいる

キ ル ア .
   なぁ、あなたの下の名前   
あなた
   どういたしましたか?  
キ ル ア .
   …なんか、変な感じしねー?  
あなた
   …何がでしょうか   
失礼ながら、私には何も分からず、
キ ル ア .
   いや、いい   


理由は分からない
ただ、胸の奥が少しだけざわついた

キ ル ア .
   ( なにか来る… )  


キルアは、そう直感していた





























Akari 様 、 21回もスポットライト
ありがとうございます ‼️





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