第26話

23.渦巻く
158
2024/04/09 06:00 更新
あなた
っは、…



気が付くと、
高専の医務室のベッドで目が覚めた。


あなた
(呪霊は、夏油くんは!?)



…そもそも、あの時見えた夏油くんが
幻覚がどうかは分からないけれど。
     私がこの場にいるという事は、
駆け付けてくれた、という事なのだろう。



あなた
(……あれ、)



手が、温かい気がする。
     何か、握られているような。


あなた
(…だれ、?)



重い頭をゆっくりと動かすと、
……目が、合った。
     __正確には丁度、目が開かれた。


あなた
なっ、…!
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
えっ、は…



相手も驚いてか、
ベッドに頭を置くようにした状態だったけれど
椅子から転げ落ちる。


あなた
だ、大丈夫ですか、夏油くん!
夏油傑
あ、はい大丈夫です!
夏油傑
すみません…
あなた
いえ、私の方が迷惑を沢山お掛けしてしま…
夏油傑
そんな事は!!



謝ろうとすると、夏油くんが遮る。


夏油傑
私が不甲斐ないばかりに、霧峪さんに大怪我を負わせてしまって…っ!
夏油傑
硝子が直ぐに処置できたから良かったものの…少しでも遅れていたらどうなっていたことか!!



辛そうで、とても自分を責めているようで。
     …そんな事はないと、思わせてあげたかった。


あなた
夏油くん、大丈夫です。
あなた
私は、本当に大丈夫ですから。
あなた
そんな風に思い詰めないで下さい。



その方が、私は嫌と感じるから。
     …猫被ってるような、優等生みたいな、
どことなく上から目線っぽい。
     そんな、いつもの夏油くんに戻ってほしい。


夏油傑
……ありがとう、ございます。
夏油傑
そう、ですか。



夏油傑
…霧峪さんは、そういう人ですもんね。



あなた
?今何とおっしゃいまし…



最後の言葉が聞き取れなくて、
訊ねようとしたら。
     扉がガンッと思い切り音を立てて開かれる。
     そうしたら、見覚えのある綺麗な白髪が
視界に飛び込んできた。


五条悟
っおい、目が覚めたって…!!!
あなた
え、ぁ…



五条くんが、もしかして
お見舞いに来てくれた…?


家入硝子
ちょ、そんな勢いよく開けんなよ…
あなた
いえいえ、大丈夫ですよ。
あなた
お見舞いに来て下さりありがとうございます。



そう微笑むと、家入さんは照れくさそうに
「お礼を言われることでは…」と零す。


あなた
(…かわいい、なぁ。)



そんな、場違いな事を考えてるいると。
     自分に向けられていないと分かっていても
喉がつんとするような声が耳を通った。


五条悟
…おい、傑。
五条悟
なんで、なんで…!!!
五条悟
お前がいながら、こんな事になってんだよ?



あなた
(ぇ…それ、って。)
夏油傑
……



あなた
(私の怪我を、心配してくれているのですか。)



…とてもじゃないけれど、
そんな都合の良い事は聞けない。
     ……そんな、期待はしていけない。



____まだ、そんな(・・・)事を考えてしまう
自分の揺れるものには気付かない。





晴
晴
長い間更新をさぼってしまい申し訳ありませんでした!!
晴
晴
そして言ってしまうと、今年度から受験生です。
晴
晴
ですが完結までは絶対書くので、長くなるでしょうがお付き合いお願いします。
晴
晴
(催促コメしてくれるとほんとにうれしいです^^)

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