五条くんの連絡で硝子ちゃんにも来てもらって、
みんなで食事会、?をする事になった。
そんな、ありふれているような。
思わず、笑ってしまうような。
ふっ、と笑ってしまうような会話が好きで。
自分の学生時代と比べてしまいそうになる。
別に、楽しくなかったという訳じゃないけれど。
ただただ、羨ましいな、と。
気兼ねなく、背中を預け合える仲間が居て。
さっきまでの険悪ムードはどこかへいき、
何ともなかったように皆んな話す。
それほどの関係を築けていて。
死が常に隣にあるという事を、
痛い程知っているから。
この幸せが、薄いガラスの上に
成り立っている事を知っているから。
……知って、しまっているから。
…別に、
その思いを表に出した訳ではなかったのに。
ただ少し、考えて、そうだったらどれだけ、と
思ってしまっただけなのに。
思わず顔を上げると、
五条くんと目があってしまった。
見透かされたような、そんな感じがして。
綺麗な、どこまでも明るい青碧の双眼に、
「俺がいるのに何考えてんの」と
言われた感じがして。
心が温かくなった…なんて事はある、けれど。
それが、どうしても手放しがたくて、
何をしてでも手に入れたい…だとか。
そういったものではなくて。
ほんの一瞬、頭の中に出てきた遠い妄想を
自嘲しながら蹴飛ばした。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!