コンビニに着いた俺らは、
あなたのいるもんだけ買って
そそくさと家路につく。
呼んどいてなんでもないは無しだろっ!
申し訳なさそうに下を向く。
今度は困った顔をする。
待って待って……
それって…
嬉しい反面、
違ったらどうしようってゆう迷い。
ただ照れくさそうに下を向いてるあなたを見て、確信した。
まじで…なに?
ぎゅっ
あなたの手を握る。
手を繋いで歩く道は、
長くあって欲しいと思った。
ずっとこのまま、
あなたの温もりを感じていたかった。
ちっさくて折れそうな手。
あなたの手から伝わる熱でさえ、
愛おしかった。
君は今、なにを思っていますか?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!