『や、やめろ~!!』
私はそう叫ぶとぴたっと止まった二人。
なんならそなちゃんに関してはぎょっとした顔で私を見てた。
そな「はぁ、?!なんであんたがここにッ」
そうそなちゃんがいうと、隣でさらにぎょっとして
👨「いやお前の知り合い?!」
なんてみんなで驚いている、まさにカオス状態。
いや、一旦話の論点がズレないように修正しなくては、、!
『あの、、!いくら彼女だったとしても、、いや!彼女だからこそやっていい事と悪いことがあると思います!』
私がそう声を張り上げると男は
👨「あー....いや、大丈夫だよ笑 そなと俺はこれ理解し合ってやってるからさ、、ね?そな」
そういった。
ただ、どうにもそなちゃんの顔が理解しあってる仲だとは思えなくて、
『でも、、、そなちゃん。今日私が間違ってその手に触れてしまった時にすごく痛そうでした。それを分かっててやってるなら私は貴方を軽蔑します』
思わずそういった。
すると、先程までとは違って
👨「....あ?てめぇに何がわかんだよ俺らの。」
と、豹変した男。
そなちゃんはずっと震えているようで、そんな彼女を放って帰るなんてできなかった。
私は彼女の手をひくと、まだ混乱して私を見つめているだけのそなちゃんに笑った。
『大丈夫だから』
私がそう言うとそなちゃんは初めて私の前で涙を流した。
その瞬間、あぁ、この子は今まで誰かにこうして欲しかったのだと。そう思った。
きっと、勘のいいろんじゅんはこのことに気づいていて、だから、、
” 私の良き理解者だったのに、! ”
彼女はろんじゅんに執着していた....
そう考えるとどうしても辻褄が合いすぎてしまうのだ。
私は豹変した男にいった。
『あんたなんなのよ!それが男のすること?!』
『女の子に手を挙げて、おまけに今怒鳴りつけて...恥ずかしくないの?』
👨「だからお前にそなの何がわかるんだよ!」
『わかるわよ!あんたにだって分からなかったそなちゃんの感情にだって気づけてるもの!』
👨「あぁ?!」
しばらくそんな言い合いを続けていた。
すると、コンビニの店員さんが私たちの所へと弱々しく
「あの...どうかいたしましたか、、?その夜中なので、、」
なんていってきた事で呆気なくことは収まった。
豹変した男は「別れない」と言い張っていたけれど、そなちゃんが今度は
そな「いやむり。まじで痛かったしなんならさっきので目が覚めたの。私たちはこれで終わりよ、さようなら」
と、呆気なく別れを告げたことで二人の交際は終了したらしい。
。
。
事が終わったことだし、私は帰ろうと思った時、そなちゃんは私を呼び止めた。
そな「....その、、あんたのアイス溶けちゃったんじゃない?」
なんて言葉はつんつんしているけれどその手には新しく買ったであろうアイスが。
『く、くれるの。?』
私がそう聞くと
そな「べ、別にッ!あんたに仮を作りたくないからかっただけだけど?!」
なんていってた。
私はなんだかそなちゃんが可愛く思えてきて、ありがとうと笑った。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!