力があるなら、欲しい
みんなと自分を守れるような
「……早く知っていたかったです」
あなたの下の名前視点
サクラちゃんに手を引っ張られてそのまま歩道を進んでいった
どういう慣れ……?!
ロア君がサクラちゃんの方から目を背けて言った
ロア君が舌を出して意地悪そうに言った
なんだかんだ仲がいいな……この兄妹…
そんなことを思いつつも
二人はまだ言い争っているらしい
「本当に仲がいいとなんでも言えるんだよね〜」
仲がいいか……
思えば自分にはそういう友達なんかはいないな、と思った
昔から人に関わらないようにしてきたし、人から避けられることも結構あったからそういう友達はいないのも当然か
目の前の二人は近くにいるはずなのに、なぜかとても遠く見えた
私にも友達はもちろん欲しい
楽しく話して、他愛もない会話をして一緒に笑い合う
ただそういう関係の友達が欲しい
でも私は作らない、そんな理由は私が一番わかってる
『怖い』
多分それが原因だ
自分の本性を明かすことでそれを君悪がる人もいる、そこから拒絶する人もいる
『気持ち悪っ……』
『本当あなたの下の名前って馬鹿だよね〜ww』
昔、多分学校に通っていた頃
私は本当のことを話した友達に信じてもらえなかった、それを君悪がって拒絶する人もいた
人は……生き物は
自分と少しでも違えば「自分よりも〜〜〜なんだ」と思う
そういうのは人間社会だけじゃなくて、自然の世界にもあるにはある
少女説明中……
サクラちゃんに手を引かれて、家の玄関の中に足を踏み入れた
人の家に入るには初めてだから緊張する……
恐る恐る声を上げた、すごく緊張する……
ふと、視界の隅に映っていた人影に見覚えがあった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。