夜の冷たい風とほのかな温もりを感じて目を覚ます
私、さっきまで公園で寝てて…
気がつくと公園ではなくいつもの帰路で
いるまくんもいなくなっていた
今いるのは私を背負っている蘭くんだけ
確かに誰かに電話かけてたな…
蘭くんはコンビニで買った物たちを呆れたように眺める
蘭くんお母さんみたいだな…なんて思っていると
アパートに着いた
今蘭くんの家に上がって熱を置いて帰るわけにはいかん
のでね
蘭くんはドアに手をかけて開ける
蘭くんは困り眉で叱る
その優しさが身に染みる
私の意識はまた途切れた
それならとお言葉に甘えてされるがままにされる
卵粥はあたかかくて美味しかった
着替えを手に持って浴室に行く
シャワーはだんだんあったかくなってきて
頭がぽーっとする
簡単に体を洗って着替えて
リビングに戻る
蘭くんに肩を貸してもらってベットまで行く
私の家は蘭くんの家ほど広くないから
階段もないし
リビングからベットまでの距離が近い
-蘭side-
幼馴染の幸せそうな寝顔を眺めながら
小さくため息をつく
朝、様子がおかしかったので少なからず、いやだいぶ
心配していたわけだけど
いるまから電話がかかってきたと思ったら__
うん、あれは肝が冷えた
いつもより赤くなった頬に手でそっと触れると
気持ちよかったのか猫のように擦り付けてきた
君はいつも罪な人だ













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。