第29話

#.25
218
2026/03/09 07:40 更新
 



あなた
ん…

 
夜の冷たい風とほのかな温もりを感じて目を覚ます





あなた
あれ…私…
桃園 蘭
あ、起きた?
あなた
なんで…蘭くんが…





私、さっきまで公園で寝てて…



気がつくと公園ではなくいつもの帰路で

いるまくんもいなくなっていた



今いるのは私を背負っている蘭くんだけ




桃園 蘭
なんでって…いるまが連絡くれたんだよ
桃園 蘭
あなたの下の名前が熱のくせにコンビニまで来てて危ないから迎えに来てくれって






確かに誰かに電話かけてたな…






あなた
でも、蘭くんに熱うつっちゃうし
あなた
重いと思うからおろして…
桃園 蘭
今に及んでそんなこと言うの?
桃園 蘭
あと逆に軽すぎるから
桃園 蘭
ほんとに…普段こんなのしか食べてなかったわけ?





蘭くんはコンビニで買った物たちを呆れたように眺める




あなた
いーじゃん今生きてるし…
桃園 蘭
そう言うことじゃないのよ…





蘭くんお母さんみたいだな…なんて思っていると



アパートに着いた




あなた
私の部屋、入っていいよ…





今蘭くんの家に上がって熱を置いて帰るわけにはいかん
のでね



蘭くんはドアに手をかけて開ける




桃園 蘭
…鍵、かけないと
あなた
忘れちゃってた…
桃園 蘭
もう…





蘭くんは困り眉で叱る

その優しさが身に染みる




桃園 蘭
何か食べれる?
あなた
うん…胃に優しいものを…
桃園 蘭
冷蔵庫ほんとに何もないじゃん…
桃園 蘭
あ、卵あった
桃園 蘭
卵粥は食べられそう?
あなた
うん…
桃園 蘭
じゃあぱぱっと作るからそれまで寝てて?
あなた
わかっ…た…





私の意識はまた途切れた



















あなた
あれ…?
桃園 蘭
あ、丁度よかった
桃園 蘭
今おかゆできたんだけど食べられる?
あなた
ん…
桃園 蘭
じゃああーんしてあげる
あなた
…へ!?いや、自分で食べられるから!
桃園 蘭
俺がしたいだけだからいーの





それならとお言葉に甘えてされるがままにされる

卵粥はあたかかくて美味しかった




あなた
ご馳走様でした
桃園 蘭
あ、お風呂はどうする?
あなた
シャワーだけ浴びようかな
桃園 蘭
おっけーいってらっしゃい
あなた





着替えを手に持って浴室に行く



シャワーはだんだんあったかくなってきて

頭がぽーっとする



簡単に体を洗って着替えて

リビングに戻る




あなた
戻りました〜…
桃園 蘭
おかえり、
桃園 蘭
もう寝る?
あなた
うん…
桃園 蘭
あ、危ないから支えるよ
あなた
ありがと〜





蘭くんに肩を貸してもらってベットまで行く



私の家は蘭くんの家ほど広くないから

階段もないし

リビングからベットまでの距離が近い




桃園 蘭
おやすみ、あなたの下の名前
あなた
おやすみ、蘭くん…















-蘭side-





幼馴染好きな人の幸せそうな寝顔を眺めながら

小さくため息をつく






朝、様子がおかしかったので少なからず、いやだいぶ

心配していたわけだけど





いるまから電話がかかってきたと思ったら__









紫雲いるま
あ、らん?
桃園 蘭
いるま?どしたの?
紫雲いるま
実はあなたの下の名前が熱のくせしてコンビニまで1人で来てるから迎えに来て。
桃園 蘭
は!?わかった迎えに行く、今どこ?
紫雲いるま
今?今は⚪︎⚪︎公園ってとこ










うん、あれは肝が冷えた



いつもより赤くなった頬に手でそっと触れると

気持ちよかったのか猫のように擦り付けてきた




あなた
えへへっ…らんくん…
桃園 蘭
〜〜//あぁ、ほんっとに…






君はいつも罪な人だ









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