皆に見捨てられた…
なんて言えないよ
と、私は自分の家まで急いだ。
私の家が……なんで……?
あなたの家は見るも無残なくらい
ぐちゃぐちゃだった。
私が柱になったとき、みんなが植えてくれた花も、しのぶさんがプレゼントしてくれた置物も、全部全部。壊れていた
あなたの目には壊れている置物が思い出に見えた気がした。
『柱になったんだ!!おめでとう!』って
声をかけてくれた蜜璃ちゃんの顔が目に浮かぶ
それも……全部全部。
私がそう呟いた直後、
・
と、あなたは悲しそうに笑った
私は彼の言葉に涙が出てきた
私は彼に今まであった事を全部話した。
きっと彼なら信じてくれるだろう。
そう…思ったからだ。
彼は私の目を見てそう言った。
悲しそうに、だけど綺麗に笑って____
あぁ。そっか
彼は………実弥は………師範は
こういう人だ。
私の師範は、全部全部受け止めてくれた。
他の人よりも剣術が下手な私を
認めてくれた。『あなたはあなたでいい。』と
少しづつ変わっていく私を認めてくれた師範。
師範と出会った時…………
あれは確か____
次回、あなたちゃんの過去回想行きます!













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!