第3話

2. 不安
59
2024/08/06 12:47 更新
遊ぶ日の数日前_


どれだけ違うことを考えようとしても、結局、週末のことを考えてしまう。勉強しようとしても、音楽聴いてリフレッシュしようとしても、頭からどうしても離れない。

どうしよう。緊張しすぎて固まっちゃうかもしれない。女子へは話しかけられる自信があるのだが、問題は男子だ。初対面の異性に話しかけることなんてできるのか…。いや、話しかける以前に会話を続けられるかを心配しなくてはならない。
考えれば考えるほど悩みは次々と出てくる。
だが、いつまでも弱気でいても仕方ない。どれだけ嫌でも、今週末にはその時がやってくるのだから。しかし、不安が拭えきれないのも本当のこと。
そこで私はお母さんに意見を求めたところ、「あなたの下の名前が話せなくても、きっと他の子が相手してくれるはず!なんとかなるって〜!折角なんだから、楽しみなさいよ!」と返ってきた。その考え方を受けて、私は母お得意の楽観的な考え方をして、何も気にせず楽しんじゃおう!と思い込むことにした。(半強制的)
〈当日〉




ピンポーン___






無情にも我が家に鳴り響くチャイムの音により、私は前日にきっちり用意しておいた荷物を持ち、玄関へと足を進めた。


あなたの親友
あなたの親友
あなたの下の名前ちゃん!やっほ〜!
準備できてる?
あなた
うん、できてるよ!
あなたの親友
あなたの親友
よし、じゃあ行こっか!
あなたのあなたの親友ちゃんの合図で私はどこかへ向かうことになった。


あなた
そういえば、どこで遊ぶの〜?
 そう、肝心の遊ぶ場所を聞いていなかったのだ。今更ながら疑問に思ったので聞いてみたのだが、またしても私が思いもよらない答えが返ってきた。
あなたの親友
あなたの親友
あれ、まだ言ってなかったっけ。
あなたのあなたの好きな人くんの家だよ〜
あなた
え…え?
あなたの親友
あなたの親友
ん?なんか変だった?
あなた
いやっ、なんでもないよ!
ただね、私たちの中学では、男子の家に行くなんて恋人同士じゃない限り珍しいんだよね…
あなたの親友
あなたの親友
あ〜そういうことね!
でも、今日呼んだのはそんな変な人じゃないと思うから安心してて!
あなた
わかった!
安心しとく!
 なんて考えつつ、全くリラックスできる気がしないのです…。

それにしても、びっくりした。まさか、男子の家に行くなんていう予想はしてなかったのだ。それを聞いて、私は場にちゃんと馴染めるのか不安で仕方なくなってしまった。言ってしまえば、慣れない環境+初めて見る顔のダブルパンチだ。どれも母理論でいくと、この状況も全部楽しんでしまえばいいということだ。私にそんな楽しむ余裕なんてできるのかな…。怪しいところではあるが、これ以上心配をかけるわけにもいかないから、気をつけないとだなと1人で考えていた。

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