作者オリジナル奇病
嘘狼病とは…『オオカミ少年』のように沢山嘘をついてしまう事
本当に言いたい事と真逆の事を言ってしまう
嘘をつき仲間が離れていくと,最終的に闇に溺れて狼となる
治療方法は仲間に信じてもらうこと
krメイン
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きりやん side
俺の異変に気づいたのは,今朝だった
皆の朝食を準備していた時
鼻歌を歌いながらNakamuが歩いてきた
は?
出来てるだろ?
そう言ってNakamuは自室に戻って行った
それから何人も起きてきて
同じ事を聞いてきて
その度に嘘を言った
最終的に,あまりにも遅いと思ったスマイルがキッチンを覗いてくれたお陰で朝ごはん食べれたけど…
これは本音
さっきのは何だったんだ…?
昼
…まただ
何なんだよ…!
俺は自分の部屋に戻った
それからベッドに顔をうずくめた
何故か分からないけど目から涙が出てくる
その声はいつものような悪ふざけの声ではなかった
真面目で,真剣な声だ
違う
謝らせたいんじゃない
謝りたいのはこっちだ
違う!
俺はいつもアイツらに助けてもらってる!
頼りにしてる!
スマイルは悲しそうな顔で部屋を出ていった
それからもメンバーと同じような事が何度もあった
その度に悲しそうな顔をされた
けれど優しい皆も流石に怒った
『なんでそんな事言うんだ』って
最近ではまともに話して居ない
部屋からも出ていない
これ以上,皆に嫌な思いをさせたくない
きりやん side
もう何日部屋から出ていないだろうか
仲間に会うのが怖くて
傷つけるのが怖くて
…自分が傷つくのが怖くて
殻に閉じこもってしまう
今頃,俺の悪口でも言われているのだろうか
言われても仕方ないだろうな
俺,嘘しかついてねぇし
皆が…俺を…見捨てた…?
信じたくなかった
嘘かもしれない,って分かってる
けれどあんなに嘘をつき続けて
見捨てない奴がいるだろうか
いくらアイツらが優しくても
愛想をつかすんじゃないだろうか
闇に溺れる…?
いや,もういいや
俺は深く考えるのをやめた
足元がどす黒い沼に変わっていく
その中から何本も手が出てきて身体が引きずり込まれる
そう言ってBrooookは沈みかけた俺の身体を掴んで,引っ張った
俺は沼から抜けた
皆は俺の事を見捨てたりしてなかった
むしろ逆で
ずっと信じてくれていた
待っていてくれていた
狼は沼に消えていった
…あれ?
今,俺本当のこと言えた…?
Brooookは笑顔だった
後からスマイルに聞いた話によると,俺は嘘狼病という奇病にかかっていたらしい
危な…












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。