第21話

竹丸と風斬
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2024/06/16 05:37 更新
片斬 刃
急に呼び出して何?
神山 大蛇
おう。コイツやるよ。
...大蛇は鎌鼬を刃に見せた。
片斬 刃
うわっ。
鎌鼬
は、離せ貴様!!
神山 大蛇
相棒にどうだ?
片斬 刃
はあ、なるほど?確かにいいかもな。
布ヶ崎 木綿
めっちゃ抵抗してるけど大丈夫なの?
神山 大蛇
最初はヤツクビもこんなだったぞ。
布ヶ崎 木綿
そうなの?!
コウ
封印されかけたらこんな風に抵抗しても仕方ないじゃん。
...すると、鎌鼬が叫んだ。
鎌鼬
貴様!!俺を一体どうする気だ!!あの九つの尾の狐に売るか?!
片斬 刃
...待て、お前九尾の手下じゃないのか?
鎌鼬
あんな奴に仕えるわけないだろ!!彼奴は妖使い人使いが荒いんだ。今仕えてる輩は相当忍耐力の強い奴らだろうな。
神山 大蛇
へぇ。知らなかった。
...大蛇はニヤリと笑って言った。
神山 大蛇
なら話は早い。
鎌鼬
どういうことだ。
神山 大蛇
俺たちは九尾を討とうとしているんだ。アイツは俺の長年の宿敵でね。
鎌鼬
...それで俺に力を貸してほしいと?
神山 大蛇
まあ、そんなとこ?
片斬 刃
大蛇と木綿には二人の仲間がすでにいるけど、僕にはまだ一人しかいない。それで僕の仲間になってくれないかと。
鎌鼬
...なるほど...。彼奴を倒そうとしているのは俺と変わらないのか。
布ヶ崎 木綿
で、答えは?
鎌鼬
...。
...鎌鼬は、少し考えてから言った。
鎌鼬
いいだろう。力を貸してやろう。
片斬 刃
やった!!
...すると、鎌鼬は刃に言った。
鎌鼬
お前が主になるなら、この俺に名をつけろ。
布ヶ崎 木綿
いきなり名付け要求。
片斬 刃
う〜ん...。
...少し考え、刃は思いついたように顔を上げた。
片斬 刃
じゃあ、『風斬カザキリ』でどうだ?
風斬
承知した。
...それを見て大蛇は言った。
神山 大蛇
んじゃ、風斬。お前はどうして九尾を倒そうとしてるんだ?
風斬
...。
...風斬は俯くと言った。
風斬
俺は元々この村の妖ではなかった。風に乗って旅をして、辿り着いたのがこの村だったんだ。
片斬 刃
どこから来たんだ?
風斬
ここより遥か北の土地だ。俺の故郷はそこにある。...だが...。
...風斬は悔しそうな顔をして言った。
風斬
...数年前、あの九つの尾の狐に襲われ、仲間を全員殺された...。
神山 大蛇
...なるほど...。それで九尾を...。
風斬
彼奴は雪に紛れて現れ、積もった雪が溶けるまで、俺たちの故郷に居座り続けた。
...そして、顔を上げて言った。
風斬
俺は運良く生き延びたはいいものの、そこで暮らし続けるわけには行かなかった。
片斬 刃
いつ九尾が戻ってくるかわからないからか。
風斬
桜が咲き始めた頃、俺は春疾風に乗ってこの村まで逃げてきた。
神山 大蛇
...それで俺が5年前にお前が逃げてきたここに九尾を封印しちまって、最近そいつが封印を解いちまったわけだ。
風斬
...貴様の仕業か...。
神山 大蛇
...それは悪かったって...。
...風斬はため息をついた。
風斬
まあ、目的は同じだ。こんな些細なことで仲間割れを起こす訳にはいかないな。
...すると、さっきまで風斬を警戒していた竹丸が刃の後ろから顔を出した。
竹丸
...そいつ仲間になるの?
片斬 刃
あぁ。
竹丸
ふ〜ん...。
...風斬は、竹丸に気付くと言った。
風斬
お前付喪神か...。珍しいな。
竹丸
...鎌鼬も珍しいな。
風斬
...。
竹丸
...。
...お互い何と言えばいいのかわからないようだった。しかし、竹丸は言った。
竹丸
...よろしく。
風斬
あぁ。
...こうして、刃に仲間が増えたのであった。

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