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第4話

2月11日
81
2024/12/28 16:39 更新
葉戸山に避難してきてから30分くらいが経った。
全校生徒みんな無事だ。
私はあの日みたいに、今後はどうなるんだろうって考えてる。
またあの時みたいに、「福島の子だから」「被爆した子だから」とか、指を差されるのかなとか、
また大好きな人との壁が増えるのかなとか、色々。
クラスメイト
なっ…何あれ…
鶴海 海月
鶴海 海月
…え?
彩島 凛
彩島 凛
これ…は…
先生
津波か…?
誰も見た事のない高さの津波。
ざっと30mはあるのかな。
怖い。
みんな頭がおかしくなって行くのがわかった。
クラスメイト
俺たち、ここで死ぬんだ…はははっ!?あっははは!!
クラスメイト
嫌だよっ…死にたくないよっ…わぁぁぁん
先生
なんでこんな目に会わなくちゃいけねーんだよ!!っ…!!
怒って、笑って、泣いて、狂って、腰が抜けて動けない子も居た。
1時間前まで普通に暮らしていた自分たちの街が徐々に流されて行くのを、高みの見物の如く山頂付近で見ている。
鶴海 海月
鶴海 海月
りん…これ…
彩島 凛
彩島 凛
…っ
もちろん私達も怖かった。
もしかしたら、第二波でここまで波が来るんじゃないかとか、余震で土砂崩れがあるんじゃないかとか。
それでも、生き延びる術を探した。
必死に考えた。
あの時のお父さんみたいに、誰かを助けられる考えを考えなければと思った。
鶴海 海月
鶴海 海月
あっ…
彩島 凛
彩島 凛
…くらげ?
鶴海 海月
鶴海 海月
確か山小屋あった…!
彩島 凛
彩島 凛
!!!
そう、運がいいことに葉戸山は葉戸未校の合宿地でもあるため、年に一度の全校生徒キャンプの時に使われる山小屋(全生徒分)があるのだ。
彩島 凛
彩島 凛
確かに、あそこだと3日は過ごせる!
鶴海 海月
鶴海 海月
行こう!
クラスメイト
助かった…山小屋なんてあったな…
クラスメイト
ね、年1回しかなくて存在忘れてた…
彩島 瑠香
彩島 瑠香
お、お兄ちゃん…
彩島 凛
彩島 凛
瑠香!
彩島 瑠香
彩島 瑠香
怪我無い…?
彩島 凛
彩島 凛
うん大丈夫
彩島 瑠香
彩島 瑠香
それに海月ちゃんも…
鶴海 海月
鶴海 海月
全然平気だよ
彩島 瑠香
彩島 瑠香
それに、先生たちが言っていたの…
彩島 瑠香
彩島 瑠香
保育所の子たちも、少人数だけど来るって…
鶴海 海月
鶴海 海月
えっ…
彩島 凛
彩島 凛
…しょうがない、迎えるしかないな…
避難してきた人
すみません…!
鶴海 海月
鶴海 海月
いえ、大丈夫ですよ
鶴海 海月
鶴海 海月
ですが一部屋に大勢…ってことになるかもしれませんが、ご了承ください…
避難してきた人
そんな!助けてくれただけでも十分ですよ!
子供は昔から大好きだ。
面倒見の良くて、良い子。
そんなことを生前、母に言われたことがある。
鶴海 海月
鶴海 海月
さて…これからどうしようか
彩島 瑠香
彩島 瑠香
お母さんたち大丈夫かな…
彩島 凛
彩島 凛
でも今は戻らない方が良い
彩島 凛
彩島 凛
生徒会で外を見守っていよう
彩島 凛
彩島 凛
ヤバくなったら…本当に山頂まで行かないと…
鶴海 海月
鶴海 海月
わかった
鶴海 海月
鶴海 海月
2人1組だね
鶴海 海月
鶴海 海月
そうすると他の人も休みながらできる
彩島 瑠香
彩島 瑠香
となると、2年生は海月ちゃんとお兄ちゃん、1年生は───
ちゃんと計画を立てて、実行する。
失敗は許されないことだから、誰かと相談して決める。
私は、ひとりじゃない。




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