第30話

27.キライ?
23
2025/11/30 01:00 更新
🈂️
あぁぁ゛ぁ゛〜〜
🈂️
声枯れそ…
🔥
何だ?こんなんで弱音吐いてんのか?
🈂️
お前は元気やなあ…
🔥
別に元気でもないけどな



夕日の中、翔はふと立ち止まる。
それに反応してKAITOも立ち止まる。

🈂️
俺ら、卒業したら会えへんのかな?
🔥
何だよ、急に
🈂️
だって引越さないけないやん
🔥
まあそうだな

🈂️
大人になるって嫌やなぁ、…
🔥
……、ああ


🈂️
何かお前おかしい?
🔥
別に
🈂️
はっw俺と離れるの嫌やったりしてーw


そうからかっても反応は返ってこない。





少し経ってから、KAITOは歩き始めた。
様子を伺いながら翔も隣を歩く。

🔥
割とそうかもな

🈂️
え?それ、さっきの返答?
🔥
ああ
🈂️
……ほんま?
🔥
何だよ……


疑うように聞き返すと、少し照れている顔が髪の間から覗く。
だが、それからははっきり答えるのだった。

🔥
喧嘩ばっかだけど、ずっといたことは嘘じゃないし、何かと助けられてたのも事実だし

🔥
お前みたいな奴がいると調子狂うけど、急にいなくなったら逆に調子狂うし
🔥
何より、俺らは“めろんぱーかー”だし


🔥
こういうの一心同体、っつーの?お前と一心同体は嫌だけど、俺で一心同体かな…とか最近思う
🔥
欠けたくないし、欠けさせたくないし


🔥
お前とは何もかも合わないし、違う人間だけど嫌いじゃない


あっけに取られた翔の方など見ずに、しばらく歩いていたが、真面目くさった顔で、

🔥
やっぱ、“嫌いじゃない”は嘘かも
🈂️
何やねん
🔥
でも、大嫌いじゃない
🈂️
「嫌いじゃないは嘘かも」って言われた後に言われても、気休めにもならんのやけど
🔥
お世辞くらいの感覚で受け取っとけ
🈂️
自分で言うなや


「やっぱお前はよく分からんなあ」とため息を吐いてから、でも、と続けた。

🈂️
俺も大嫌いやない


🔥
、、ふーん…

🈂️
興味持てや





🈂️
めーーっちゃ頼もしいよなぁ
🔥
おう
🈂️
意味分かって返事してんのか?
🔥
ああ


2人の脳内には共通のふわっとした笑みを浮かべた人物が浮かんでいた。

🔥
あんなん言われたら、意識しちまうだろ

🈂️
『信じてついて来い』ねぇ…
🔥
なろっち自身、不安だろうな
🈂️
やからこそ、あんなこと言ったんかな
🔥
『本当は不安だ』そう言えればいいけど、リーダーとして前に立つからこそ、言えねえのかもな
🈂️
意地っ張り、やな…w
🔥
お前が言えねえだろ


🈂️
互いにやろ。頼ってほしいけどさ、それがアイツやからしゃーないよな
🔥
でも、引っ張られることはねえ
🈂️
当たり前や


🈂️
隣で歩き続けるで
🔥
サムライなんかに言われなくてもそうするつもりだ
🈂️
毎回一言多いっちゅーねん


「ふっ」とKAITOは軽く笑ってから歩き続けた。
言葉通り2人は付かず離れずの距離で隣に居続けた。

互いが遠くに離れてしまっても、結局は巡り合うのだろう。
そんな運命にあることを2人は悟っているような気がした。


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