話しながら歩いていたら、零のお家に着いた!
零は一人暮らしなの!お母さんとお父さんが零はダイガクセイなんだって言ってた!うーんと、菫は零と14こ離れてるから……零は20歳!ハタチってお母さんが言ってた!
零はそう言って先に玄関の方に入って、外にいる菫としゃがんで目を合わせてくれた!
いつもよりもとびきりの笑顔で言ってくれたから、菫もちょっと嬉しくなってにこってなった!こうやって零は時々魔法を使うから、零は魔法使いなのかもしれない!
今日はお泊まりできる日だから、持ってきた荷物を零に預けて洗面台までダッシュする。零はこんな大きいお家に1人だなんて、寂しくないのかなぁ?
手のひらからあわあわを落とした後にぴんぽーんってインターホンが鳴った。零が画面を見て玄関に小走りで向かったから、菫も零をおいかけていったの!
ドアが開いたら、猫みたいな目をした、男の人が立ってた!
その人は零のことを『ゼロ』って呼んでるから、多分零のお友達なんだろうな〜と零の足に後ろから捕まりながら思った。
景光お兄さんも遊んでくれるのかなあ?とっても優しそうな人だし、零もこの人といると楽しそうだし、一緒にいたいなって思った!
菫はぎゅーってしてくれるなら大歓迎だもん!
……零が怖い目で見てくるよ〜!!
ひし、と景光お兄さんの足にしがみつく。零怖い!逃げなきゃ!
……さらに怖くなった!うわーん!もうだめだよ〜!
零の睨むような目が黒いオーラを纏ってるような気がした。菫何もやってないのに!!酷い……
気づいたらボロボロと涙が零れ落ちて来たから、急いで違う部屋に入ってバタンとドアを閉める。なんだか零に顔を見せたくなくて、ドアに寄りかかって膝に目を擦り付けた。
零、菫のこと嫌いなのかなぁ?
景光お兄さんと仲良くしたから、怒ったのかなぁ?
もう知らない!零なんて嫌い!!











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!