小さなベッドに成人男性2人。
窮屈なベットから起き上がろうとするが、
この時間がまだ続いて欲しくて、
ベッドからなかなか出る気にならない。
ぼんやりとした意識の中、
顔をつつかれている感覚がした。
ずっと胸の内に隠していた欲望を、
夢だと信じて全部話してしまったんだ。
そう望んだのも、あくまで僕自身だけど。
ヒョンの歯切れの悪さからして、
昨日のことは全て現実みたいだ。
嫉妬……。と言うほど簡単な感情ではなくて、
思いは通じあっているはずなのに、
どうにも不安になってしまうこの気持ちを、
僕の中で持て余してしまって、
結局リノヒョンから離れてみるしか無かった。
うまく説明出来ずにいる僕を見ながら、
ヒョンは何故か満足そうに目を細めた。
その後、またなにか思い出したような顔をして、
再び不満げな顔をして言った。
そんなことも言ったっけ。
別にそんな人いないけど、
ヨンボガとの話の流れと勢いで言ったことを思い出した。
僕にいつものように毒を吐きながらも、
さっきほどは不満な顔じゃなくなったのを見て、
やっぱ僕にはヒョンなんだなぁ、と思う。
いつか来るその時まで。
僕は生殺し。
でも、少しでもヒョンと居られる幸せな時間が長く続くといいな。
そっぽを向いて、そう言ったヒョンが、
どうしても愛おしくて、
ふわりと頭を撫でると、ヒョンのアーモンドの形をした瞳が揺れる。
そう言って、
僕はこれが現実だとちゃんと自覚して、
リノヒョンに優しく、ヒョンが下よりも少しだけ長くキスをした。
ヒョンは目を伏せて、また少し顔を赤くした。
でも、こんな答えの方が、リノヒョンらしくていいや。
結局この気持ちを胸に留め続けることは出来なかったけれど、
リノヒョンが僕のそばにいてくれると言った。
それで、それだけでいいや。
まだ気だるい身体で、
なんとか布団から抜け出してひんやりとしたフローリングの床に裸足で立つ。
同じように僕の隣に立った、
ヒョンの目の下にうっすら出来たクマを撫でて、
僕らは連れ立って部屋から出た。
イエナはもう起きているみたい。
さすが空気の読めるマンネだと感心して、
僕らは朝ご飯を食べに1階へと下っていく。
元はと言えば、
嫉妬(?)に狂った僕が、
リノヒョンの将来の相手のことまで考えた挙句、
避けて僕らの間に溝を作ったのが原因だ。
僕ら(主に僕)のせいで、みんなにも気を使わせてしまっただろう。
後で謝っとかないとなぁ。
階段を下り終わったことに気づかず、
蹴つまづきそうになった僕を、
呆れた顔で振り返って見たリノヒョンに、
僕は笑顔で応えた。
離れられないなら、もう一生ずっと隣にいよう。
そう胸の中に誓って、
僕はリノヒョンの隣りに再びならんだ。
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完結です!!
最後サボり癖がでて、長い期間お待たせしてしまって、申し訳ありません汗…………m(_ _)m
この小説を読んでいただいた方、
フォロー、いいねしていただいた方、本当にありがとうございます🙇♀️
こんなに見ていただけるとは思ってもみなくて、
とてもモチベーションに繋がりました!
アフターストーリー的な感じのネタがあれば、コメントして頂けるとが幸いです……。
次のチャンリクスの小説も、良ければ読んでください!
では、次回作でまた。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!