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第1話

はじまり。
379
2024/06/25 09:41
ーーあなたの下の名前sideーー
涼介
涼介
元気で待っててね?
あなた
うん、じゃあね。(微笑む)
空港で涼介に手を振り見送る。
数日後。
夏帆
夏帆
ねぇ、あなたの下の名前、想太からLINEきてるよ!
あなた
え、見たい!
夏帆
夏帆
(あなたの下の名前と想太とのやりとりを見せる)
ほら、
蒼太 LINE
蒼太 LINE
家決まったよ!山田と家具選んでるけど
こだわり強くて疲れたよー。
(涼介の後ろ姿を撮って送る)
あなた
涼介、真剣だね笑
夏帆
夏帆
なんだかんだ楽しそうだよね笑
あなた
うん、(微笑む)
夏帆
夏帆
うちらも明日入学式だね、
あなた
うん、はぁ、緊張する...
夏帆
夏帆
まさかあなたの下の名前が学校の代表に選ばれるなんてね。笑
あなた
もー、笑い事じゃないってば。
入学式で英文発表って、ここは日本だってば!
夏帆
夏帆
でも英語でよかったじゃん?
1番得意な人がいっちばん身近にいるんだし。
あなた
っ、よし。練習してこよっと。
教科書をまとめて自分の部屋に行く。
夏帆
夏帆
あ、ちょっと!
私は明日から大学生になる。


彼氏とは高校で出会った。色々合って今はイギリスに留学してる。
あなた
よし、
英和辞典を開いて勉強を始める。





ピロンッ
涼介 LINE
涼介 LINE
買い物の帰りに可愛いの見つけた!
(ハートの風船の写真を送る)
涼介からのLINEを見て微笑む。
LINE
LINE
かわいい!なんかイギリスってなんでもおしゃれ!
涼介 LINE
涼介 LINE
でしょ?また写真送るね!
涼介に電話をかける。
あなた
っ、時差あるよね。
すぐに電話を切る。



プルルルル
あなた
わ、
着信に出る。
あなた
もしもし...
涼介
涼介
どうした?すぐ切れちゃったけど、
あなた
あ、い、今って何時?
涼介
涼介
うーん、12時くらい?
あなた
そ、そっか、よかった、
涼介
涼介
ん?
あなた
あ、明日ね?入学式で英文発表があって...
涼介
涼介
え、あなたの下の名前がすんの?
あなた
うん、
涼介
涼介
すっご!どんなの書いたの?
あなた
あ、後で送るから文章とか大丈夫か見てもらいたくって。
涼介
涼介
わかった!今、買い物終わりで家帰ってる途中だから
ついたら連絡するね!
あなた
忙しいのにごめんね、
涼介
涼介
そんなの全然!てか、声聞けてよかった、
あなた
えっ、
ドキドキして顔が赤くなる。
涼介
涼介
あ、ごめん、そんな変な意味じゃなくて!
あなた
わかってるよ、(微笑む)
涼介
涼介
そっか、笑
あなた
じゃあ、またあとでね?
涼介
涼介
うん!じゃあね、
電話を切って勉強に戻る。





ーー涼介sideーー
想太
想太
ね、今日の晩御飯なににする?
涼介
涼介
んー?適当でいいんじゃん?
想太
想太
えー?なんか色々こだわろうよ!
初めての同棲なんだからさー?
涼介
涼介
は?ってか、料理もできない癖に。
想太
想太
はー?言い過ぎだって!
俺ここでは一皮剥けるんだから!
涼介
涼介
勝手にしろ。
すぐに買い物を終わらせて家に帰る。
想太
想太
あ、ちょっと!
(ブツブツ文句を行って涼介について行く)



家に着く。
想太
想太
たっだいまー!
涼介
涼介
ね、やっぱ、2人で住むにはだいぶ広いよね。
想太
想太
うん、けどいいじゃん?いっぱい友達呼べるし!
涼介
涼介
女の子禁止な。
想太
想太
そ、そんな、山田みたいなことしないよ!
想太に鍵を渡す。
涼介
涼介
これ、無くしたら家入れないからね。
想太
想太
はい。(受け取ってすぐにポッケに仕舞う)
あなたの下の名前からのLINEを見て自分の部屋に入ろうとする。
想太
想太
あ、ねー、見て!
(夏帆からもらった鞄を自慢する)
涼介
涼介
なに?
想太
想太
えー?かっこいいでしょ?
涼介
涼介
うん、まぁ。いいんじゃん?
想太
想太
え?!もっと褒めてよ!
無視して自分の部屋に入ってあなたの下の名前に連絡する。

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