爆豪くんが戻ってから、少し憂太との会話を思い出していた 。
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ペ チ ン ッ
誰もいない廊下 自販機の前の椅子
静寂に乾いた音だけが響く 。
頬がヒリヒリと痛む 。
乙骨
「 なんで... あんなこと言おうとしたの 」
あなた
「 ..... 」
” あんなこと ” ...
今になって後悔してる 。
口が勝手に... なんて言い訳にしかならない 。
止まらなかった …
コントロールが効かなかった 。
いつもできてたのに …
ちゃんと抑えてたのに 。
乙骨
「 あの時あの場で1番辛かったのはあなたちゃんでしょ? 」
「 どちら側の気持ちも分かる君がなんで ... 」
あなた
「 ... イライラしてたんだ、すごく 」
乙骨
「 ... 」
コントロールできなくなるくらいに 。
あなた
「 あの時、憂太が止めてくれてよかった 」
「 自分では止められなかった 」
私は唯一呪術師の中で どちら側 の気持ちも理解出来る存在 。
私にも彼らと 同じ 気持ちを抱いたことがあった
そんな腐ったモノは一瞬にして全て崩れたけれど 。
1度は抱いたことがあるからこそ彼らの気持ちがよく分かる 。
私は1番言ってはいけないことを言いかけてしまった 。
乙骨
「 ” 任務に私情は入れない、入れてはいけない ” 」
あなた
「 ...! 」
乙骨
「 覚えてるかな... あなたちゃんが僕に言ってくれた言葉だよ 」
”” ねぇ 憂太 ””
”” 任務に私情は入れない、入れてはいけない ””
”” 任務をしてるときはね、
私達は嫌でも ” 呪術師 ” なんだ ””
”” 呪術師として
任務を遂行することだけを考えていればいい ””
”” 私情は任務が終わってからでも吐き出せる ””
いつの日か、そんな善人じみたことを言ったことがある
乙骨
「 さっきは任務を全うしないといけなかった 」
「 私情を入れてはいけなかった 」
「 けど今は、今だけは違う 」
「 いいんだよ、少しくらい私情を吐き出しても 微笑 」
憂太 や 悠仁 のような ” 善人 ” が
嫌い で 大嫌い で... それを超えちゃうくらい 大好き なんだ
否定も拒絶もできない
彼 の影がちらつく 。
彼 と話すときはいつも本音がぽろぽろとこぼれた 。
まるでそのときみたいだ 。
気づけば目頭が熱くなっていてあたたかいソレが頬を伝った 。
あなた
「 最近、悟が... 私を突き放そうとしてる気がするの...、 」
「 怖いんだ、悟にはもう私は必要ないんじゃないかって 」
「 私には悟しか、いないのに ...ッ 」
乙骨
「 そんなこと... 」
あなた
「 わかってる、そんなことないって私も思いたい...! 」
「 けど... 見ないようにって閉じ込めてても不安は募る一方で、どんどん気持ちのコントロールができなくなるの...ッ 」
悟は ” 最強 ” で 私は ” 最強 ” の殻を被っただけの ” 弱者 ”
私は1人じゃ何も できない けど
悟は1人でも できちゃう から
あなた
「 私は... あそこにいちゃ、だめ なのかな ッ、 」
ギ ュ ッ
乙骨
「 そんなわけ ッ、ないじゃないか...! 」
憂太に痛いくらい抱きしめられた 。
私の肩や頭に触れる手は微かに震えていて …
憂太の腕の中は凄く、 暖かかった 。
乙骨
「 あなたちゃんがいたいと思ったとこにいていいんだよ... 」
「 高専に君を否定する人なんていない 」
「 五条先生も含めて、ね 」
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あなた
” _ _ _ 、_ _ _ ... わたし、ここにいていいの...? ”
_ _ _
” ハァ 〜? 今更何言ってんだよ ”
_ _ _
” きっと人に合わせるのが癖になっているんだろう ”
” いいかい、あなた ”
” あなたの居場所はあなたが決めるんだ ”
” 誰かに従って選ぶものじゃない ”
あなた
” わたし、が... ? ”
” でも、みんな わたしのいけんはもとめてない って... ”
_ _ _
” あ゛〜 めんどくせぇ!俺らはテメェの意見を聞いてんの!”
” そんな奴らと一緒にすんな ”
” ガキはガキらしく我儘言っときゃあいいんだよ ”
あなた
” わが、まま ... ”
_ _ _
” あなたのいたいところにいればいいさ ”
” 私たちは君を否定しない ”
あなた
” わたし、は... ───── ”
_ _ _
” ハ ッ 笑 少しはガキらしくなったな ”
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” ふふ いいじゃないか ”
” あなたは本当に可愛いね 微笑 ”
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忘れていた ... ううん、忘れようと必死だった 。
苦い、 苦い あの 夏 の 記憶 。
もし、 過去 に戻れたりなんてしたなら 、
私は... 彼らを 拒絶 するのだろう 。
出 会 い た く な ん て な か っ た と 。
1章 完
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ふぉんと さん 🔦ありがとうございます!!!













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。