22話の『可愛いキミへのお仕置き🩷💛』の続編です!
続編希望のコメントを頂いて書いてみました!
コメントいただいた時はとても嬉しかったです♡
ご期待に添えられてますように🍀
コメントありがとうございます♪
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それから数日後。
夜のリビングには、テレビの音だけが静かに流れていた。
壁の時計の針は、すでに八時半を回っている。
ソファに座る道枝駿佑は、何度目かも分からないほど、ちらりと玄関に視線を向けた。
小さく呟いた声には、前回よりもはっきりとした不安と苛立ちが混じっていた。
七時門限。その約束を、あれだけ言って、くすぐって、笑って、念を押したはずだった。
――まさか、また。
その時、玄関のドアが音を立てて開く。
申し訳なさそうに顔を出した長尾謙杜。
その瞬間、駿佑の胸の奥で、何かがぷつりと切れた。
低く抑えた声に、謙杜の肩がびくっと揺れる。
視線を伏せた謙杜に、駿佑はゆっくりと立ち上がった。
淡々とした言葉なのに、そこに込められた怒りは、はっきりと伝わってくる。
小さく謝る謙杜に、駿佑は深く息を吸った。
その一言で、謙杜はようやく事態の深刻さを悟ったように、顔を上げる。
謙杜の目が大きく見開かれる。
言い終わる前に、駿佑の腕が謙杜を捕まえた。
次の瞬間、容赦なく脇腹をくすぐられる。
笑い声と息切れがリビングに響く。
必死にもがく謙杜を、駿佑はしっかりと抱え込んで離さない。
五分を過ぎた頃には、謙杜の力はすっかり抜けていた。
十分快くすぐり終えた頃、謙杜は床にへたり込み、荒い息を整えていた。
その声は、いつになく真剣だった。
翌朝。
謙杜はいつもより少し早く起き、机の引き出しを開けた。
そこから取り出したのは、小さな腕時計。
それを腕にはめ、何度も時間を確認する。
リビングに行くと、朝食の準備をしていた駿佑が振り返った。
照れくさそうに言う謙杜に、駿佑は一瞬驚いたように目を瞬かせ、それから小さく笑った。
そう言って、軽く謙杜の頭を撫でる。
腕時計の秒針が、静かに進む。
その小さな音と一緒に、謙杜の中で、約束の重さも刻まれていった。
――もう二度と、同じことは繰り返さない。
そう心に決めた朝だった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!