大好きな彼が、交通事故にあったと聞いた。
とても危険な状態で、意識不明の重体だ、
とお医者さんに告げられた日から
もうダメかもと何度も思った。
いや、実際彼は半年、なんならそれ以上寝ていた。
そんな彼が、今日、ついさっき
目を覚ました____。
俺は、その報告を聞き彼の病室に駆け込む。
俺がドアに手をかけると、思っていたよりも
ドアが勢い良く開き、静かな病院の中、
俺が手をかけたドアの音が鳴り響いた。
その音のデカさと、響ように俺は驚いた。
そして、驚いたのは、
ドアの先にいる彼も同じだった。
俺が開けた病室を覗くと、
ドアの先には、
先程俺が開けたドアの音を聞き、
驚いた表情をしてこちらを見つめる、
彼がいた。
そう彼の名前を呼び、抱きしめた。
抱きしめていいのかは分からなかったが。
彼の服に、雫を垂らした。
だが、喜んでいるのもつかの間、
俺はどん底に落とされる。
と、そう彼に言われた。
驚きすぎて、声も出なかったのをよく覚えている。
そんな中、やっと捻り出した言葉が、
という一言だった。
変なところで意地を張ってしまうのは、
元々の悪い癖だったが、
彼に対してはなかったはずなのに。
そういいすぐ俺から目を離す君を見て
昔の彼を見ているようだった。
彼と昔の出会いを思い出す。
彼は交通事故でスマホを失ったが、
そのスマホには俺の連絡先があるだろう。
前もこんな感じだった。
俺の人違いから連絡先を交換したのを覚えている。
だから、
上手くいくだろうと、勝手に思っていたのだが。
と、そう
あっさり話を終わらせられてしまったのだ。
どこか昔の彼とも違ったのだ。
さようならから始めよう。
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底辺ですが交換宣伝等ぜひ♩












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。