第136話

不審者
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2026/03/01 00:29 更新
3月8日。

私は全身真っ黒にフードといった不審者コーデでブルーロック内の廊下を歩いていた。
凪誠士郎
、、、何やってんの?
あなた
うわ、びっくりした
もちろん一周回って目立ちまくる不審者コーデのせいで凪に声をかけられた。

真っ白の凪と真っ黒の私、まるでオセロ()
あなた
少しブルーロックを出る
凪誠士郎
なんで?
あなた
用事があるから
凪誠士郎
なんの?
あなた
東卍の
凪誠士郎
何するの?
あなた
質問責めやめようよ
私がそう言うと、凪は黙って後ろから私の肩に体重をかける。

重いなぁなんて考えていると、凪が静かに口を開いた。
凪誠士郎
なんか疲れてる?
疲れてるか、なんてそんなの分からない。今は気にしている余裕もない。

凪は何を見てそれを感じたのだろう。
凪誠士郎
今日はゆっくり休んだら?
その問いに私は首を横に振る。

今日は絶対に行かなくてはいけない。
花垣武道
3月8日、来てくださいね
病室で鉢合わせた時、たけみっちはこう言った。

何があるかは言っていなかったが、3月8日は東卍の集会なのだろう。

そして今日、東卍は終わるんだ。

なんでそう思うかって?マイキーの考えてることぐらい分かるよ。
あなた
私、最後ぐらい遠くからでも眺めていたいから
大好きな東卍の終わりは、私の目で見届けたい。
凪誠士郎
、、、ふーん、よく分かんないけど頑張って?
あなた
うん、ありがとう
あなた
じゃあ行ってくるね
凪誠士郎
うん、行ってらっしゃい
私は不審者コーデでブルーロックの外へと出る。

相変わらずブルーロックの周りは静かで緑に囲まれている。

そんな静かさを切り裂くかのように、私は愛車で大好きなあの場所へと向かった。

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