3月8日。
私は全身真っ黒にフードといった不審者コーデでブルーロック内の廊下を歩いていた。
もちろん一周回って目立ちまくる不審者コーデのせいで凪に声をかけられた。
真っ白の凪と真っ黒の私、まるでオセロ()
私がそう言うと、凪は黙って後ろから私の肩に体重をかける。
重いなぁなんて考えていると、凪が静かに口を開いた。
疲れてるか、なんてそんなの分からない。今は気にしている余裕もない。
凪は何を見てそれを感じたのだろう。
その問いに私は首を横に振る。
今日は絶対に行かなくてはいけない。
病室で鉢合わせた時、たけみっちはこう言った。
何があるかは言っていなかったが、3月8日は東卍の集会なのだろう。
そして今日、東卍は終わるんだ。
なんでそう思うかって?マイキーの考えてることぐらい分かるよ。
大好きな東卍の終わりは、私の目で見届けたい。
私は不審者コーデでブルーロックの外へと出る。
相変わらずブルーロックの周りは静かで緑に囲まれている。
そんな静かさを切り裂くかのように、私は愛車で大好きなあの場所へと向かった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!